“3戦全敗”と屈辱のW杯でもカタールの心は折れなかった いざアジア連覇へ「チームの全盛期はまだ来ていない」

カタール代表を引っ張るアフィーフ photo/Getty Images

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W杯の経験を活かせている

自国開催となった2022ワールドカップ・カタール大会で3戦全敗と屈辱を味わったカタール代表。ワールドカップ本番へ向けてコパ・アメリカに参戦するなどチーム強化に取り組んできたが、世界の舞台は甘くなかった。

ワールドカップ3連敗でカタールの評価は落ちたが、選手たちの心が折れたわけではない。同じく自国開催となった今回のアジアカップ2023では準決勝でイラン代表も撃破し、見事にファイナルまで駒を進めてきた。

ワールドカップ・カタール大会を経験した主力選手の1人であるFWアクラム・アフィーフは、初めてとなるワールドカップでは独特の難しさがあったと振り返る。しかし現在はその経験を活かせていると手応えを口にしており、アジアカップ連覇へ10日のヨルダン戦に挑む。
「僕たちはこれまで経験してきた国際大会から多くのことを学んできた。ワールドカップは僕たちにとって初めての舞台だった。自国開催だったけど、率直に言って難しかったよ。アジアカップはホームでプレイする2度目の大会だけど、今はワールドカップでの経験がある。大会を重ねるごとに成長できることを示していると思うし、自分たちをとても誇りに思っている。このチームの全盛期はまだ来ていないと思っているからね」(『Gulf Times』より)。

カタールは前回のアジアカップ2019でも決勝で日本代表を破って優勝を果たしていて、アフィーフは前回大会で1ゴール10アシストの成績を残していた。今大会もここまで5ゴール3アシストと見事な働きぶりで、年齢も27歳と中堅世代だ。2026年のワールドカップも十分に目指せるはずで、前線でコンビを形成する同じ27歳のFWアルモエズ・アリとともに今後も代表を引っ張っていけるはず。

アジアカップ連覇となれば再び自信を取り戻すはずで、歓喜と悔しさの両方を経験してきたカタールは2026年のワールドカップへ見逃せないチームとなるだろう。

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