ハーランド、南野、シェシュコらに続け ここ5年で5億ユーロを手にするザルツブルクで今注目すべき若手たち

コナテはコートジボワール期待の若手ストライカー photo/Getty Images

今も若手が主力を務める

若手育成を得意とするチームの中でも、毎シーズンのように注目の若手を送り出しているのがオーストリアの名門ザルツブルクだ。

南野拓実やアーリング・ハーランドもザルツブルクで経験を積んでおり、『ESPN』によれば2018-19シーズンから合計すると5億ユーロの売却益を手にしているという。

2019年にはハーランドをドルトムントへ2000万ユーロ、2020年には現在リヴァプールで活躍するMFドミニク・ショボスライをライプツィヒへ3600万ユーロ、2021年にはFWパトソン・ダカをレスター・シティへ3000万ユーロ、2022年にはMFブレンデン・アーロンソンをリーズ・ユナイテッドへ3280万ユーロ、FWカリム・アデイェミをドルトムントへ3000万ユーロ、昨年はFWベンヤミン・シェシュコをライプツィヒへ2400万ユーロで売却するなど、現在5大リーグで活躍している者を多数輩出している。

その路線は今も変わっていない。今季も圧倒的といいうわけではないが、国内リーグでは18試合消化時点で首位に立っている。若手育成と結果の両立を実現しているのが凄いところで、現在首位を走るザルツブルクの主力も若手選手たちだ。

同メディアは今後ステップアップする選手を数名リストアップしているが、1番の注目株はコートジボワール代表の一員としてアフリカ・ネイションズカップ2023の優勝に貢献したばかりのFWカリム・コナテ(19)だ。

ここまで国内リーグで第2位となる8ゴールを記録しており、コートジボワールのNEXTエース候補である。アフリカ・ネイションズカップにも3試合出場していて、期待は大きい。

同じ19歳の逸材では、イスラエル代表の主力メンバーになっている攻撃的MFオスカー・グルークも興味深い。今季のチャンピオンズリーグ・グループステージではベンフィカとインテル相手に得点を奪っていて、イスラエルの名門マッカビ・テルアビブから昨年1月にやってきたグルークは着実に成長している。

珍しいタイプとしては、2022年夏にザルツブルクが1300万ユーロを支払ってサンテティエンヌから獲得したU-21フランス代表MFリュカ・グルナ・ドゥアトだ。185cmのサイズがあり、守備的MFに加えてセンターバックにも入れる。ザルツブルクが支払った1300万ユーロの移籍金はクラブ史上最高額となっていて、またフランスから楽しみな守備的MFが出てきた。

他には、ミランなどで活躍した元クロアチア代表DFダリオ・シミッチの息子のFWロコ・シミッチ(20)、クロアチアでルカ・モドリッチの後継者候補と期待されるMFルカ・スシッチ(21)、すでにセルビア代表でもプレイするFWペタル・ラトコブ(20)も楽しみな逸材だ。

シミッチはDFの父とは異なり、190cmのサイズを活かしたセンターフォワードだ。U-21クロアチア代表でもプレイしていて、父に続いてのA代表出場を目指す。セルビア代表のラトコブも193cmとサイズがあり、ライプツィヒで活躍するシェシュコのように5大リーグへ羽ばたきたいところ。

これだけの若い逸材を育てながら結果を出しているのは見事で、今夏も注目を集めることになりそうだ。

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