韓国代表監督を解任されたクリンスマンには戦術がないと大批判 「選手たちが独自の戦術会議を開いた例も……」

クリンスマンは韓国代表を離れることに photo/Getty Images

その傾向は過去のドイツ代表、アメリカ代表でも変わらずか

アジアカップ2023ではベスト4に入ったものの、韓国代表は指揮官ユルゲン・クリンスマンの解任を発表した。

大会前よりチームに有効な戦術を落とし込めていないとの批判もあり、また大会中にはエースのソン・フンミンと若手のイ・ガンインが衝突する事件もあったと報じられている。チームを上手くまとめられていなかったことも、クリンスマンが批判される理由だ。

韓国『聯合ニュース』もクリンスマンを厳しく批判している。クリンスマンはこれまでドイツ代表、アメリカ代表でも指揮を執った経験があるが、チーム戦術を組み立てるのが下手なタイプと同メディアより切り捨てられている。

「クリンスマンのこれまでの監督キャリアでの共通点は、戦術構造を確立できないことにあった。クリンスマンが明確な指示を出さないため、時には選手たちが試合前に独自の戦術会議を開いた例もあったという」

「ソン・フンミン、イ・ガンインらスター選手には相手もマークしてくるため、ソンとイ・ガンインにはスペースが限られていることがよくあった。周囲の選手による効果的なオフザボールの動きがなかった韓国は、流れの中からチャンスを生み出すのに苦労することが多かった」

代表はクラブチームと違って活動できる機会に限りがあるため、細かな戦術を落とし込むことが難しい。それゆえに選手の個人能力に依存しがちなところもあるが、それだけでは海外組のソン・フンミンやイ・ガンインも持ち味を発揮できない。アジアカップでも連動した攻撃はあまり見られなかったため、解任の判断も仕方なしか。

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