「早すぎる」 イングランド代表OBがシャビ・アロンソのリヴァプール監督就任に異論

レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督 photo/Getty Images

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成績抜群も時期尚早?

今季終了後にリヴァプールを退団するユルゲン・クロップ監督の後任候補として、レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督が連日現地メディアで取り上げられている。

現役時代にリヴァプールで活躍したシャビ・アロンソ監督は、昨シーズン途中からレヴァークーゼンの監督に就任。2年目となる今季のレヴァークーゼンは、ここまで公式戦32試合無敗と圧倒的な成績を残し、ブンデスリーガでも2位バイエルン・ミュンヘンに勝ち点差8をつけて首位を快走している。

クラブのOBであり、指導者としても抜群の成績を収めていることから、シャビ・アロンソ監督がリヴァプールの新監督の最有力候補と目されているわけだが、現役時代はチェルシーなどで活躍し、現在は解説者を務めるジョー・コール氏はこうした多数派の意見には懐疑的だ。
イギリスの有料放送『TNT Sports』の番組に出演したコール氏は、シャビ・アロンソ監督のリヴァプール監督就任について、「もしも彼にその仕事をオファーするとすれば、それは彼の指導者としての成長という点から見れば早すぎるだろうね。彼はトップクラスの指導者だと思うよ。でも、ユルゲン・クロップの代わりを務めるというのは、他の人達が考えている以上に難しいことなんだ」とコメントし、シャビ・アロンソ監督がリヴァプールに来るのは時期尚早との考えを明かしている。

また、ユルゲン・クロップ監督がシャビ・アロンソ監督について「次世代の指導者の中で傑出している」と言及して話題となったが、このことについてもコール氏は、「あのような発言は、まるでクロップがシャビ・アロンソに許可を与えたような印象を周囲に与えてしまう。クロップの後任は、とても難しい状況で仕事をすることになった」と語り、今後の後任人事を進めるうえで逆効果となったと指摘している。

一時代を築いたクロップ監督がいなくなることでリヴァプールが低迷期に入ってしまう可能性もあるだけに、誰に次の監督を任せるのかが非常に重要になってくる。シャビ・アロンソ監督か、それとも別の候補者か。リヴァプール首脳陣の決断に世界中のサッカーファンの注目が集まっている。

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