ヴェンゲルが指摘 リヴァプールがクロップの後任指名で「やってはいけないこと」とは

アーセナルを長く率いたヴェンゲル氏 photo/Getty Images

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前監督が選定に関わってはいけない

今季限りでの退任が発表されているリヴァプールのユルゲン・クロップ監督。クラブは後任を探さなければならないが、長期にわたってクラブを指揮した指揮官の後任探しはリスクが伴う。現レヴァークーゼンのシャビ・アロンソなどが噂されるなか、元アーセナル指揮官のアーセン・ヴェンゲル氏が口を開いた。

アーセナルで22年にもわたる長期政権を築いたヴェンゲル氏。影響力を発揮した前監督の後任探しにおいて、前監督自身が直接関わるのはよくないと語っている。『be-in SPORT』にて語った。

「(クロップ現監督のアドバイスを求めるべきかと問われて)ノー! ノー! 彼がリヴァプールから正式にアドバイザーとして任命されでもしない限り、そうは思わない。自分は自分の仕事をし、他の人に任せることもある。そのような場合、組織はうまく機能すると思う。誰もが自分の責任を果たす。少なくとも、うまくいかないときに誰に相談すればいいかはわかるよ」
そして2018年にアーセナルの指揮官を退任したときも、後任探しの会話には参加しなかったと語った。これがまさにアーセナルが現在ミケル・アルテタを見出したことにつながっており、リヴァプールのオーナーが完璧な後任を見つけることを信頼すべきだと英『Mirror』も報じている。

マンチェスター・ユナイテッドは長く続いたアレックス・ファーガソン政権のあと、デイビッド・モイーズを招聘したが、この人選にファーガソン氏は深く関わっていたとされている。本当はペップ・グアルディオラを狙っていたと後年になって自著で明かしてもいるが、結果的にモイーズ招聘は大失敗に終わり、ユナイテッドは指揮官が定まらない時期を長く過ごすことになった。

偉大な前監督の影響力を残してしまうのは、たしかにデメリットも大きい。果たしてリヴァプールの監督交代は成功となるのか、来季は試されるシーズンとなる。

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