残留ギリギリ16位から一気にトップ4の衝撃 「ポジションが分からず目が混乱」するほど流動的なシュツットガルトが面白い

シュツットガルトのサッカーも見ていて面白いものだ photo/Getty Images

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衝撃度はレヴァークーゼン以上か

今季のブンデスリーガでは首位を走るレヴァークーゼンに注目が集まっているが、3位につけるシュツットガルトも見逃してはならない。昨季まで遠藤航が所属し、現在もDF伊藤洋輝、MF原口元気が所属するなど、日本のサッカーファンにとっても特別なクラブだ。

ただ、昨季は16位、一昨季は15位と、ギリギリで残留を果たしてきたチームだ。今季いきなりトップ4を狙うところまで順位を上げてくると予想していた人は少ないだろう。サプライズという意味では、レヴァークーゼン以上に驚きを提供しているクラブと言える。

まず称賛すべきは、チームを指揮するセバスティアン・ヘーネスだ。バイエルン元会長ウリ・ヘーネス氏の甥にあたる41歳の青年指揮官で、バイエルンのセカンドチームでも仕事をしてきた。
シュツットガルトにやってきたのは昨年4月のことだが、そこからヘーネスは一気にチームを変えた。『Euro Focus』はシュツットガルトの特長として、フォーメーションが分からなくなるほど流動的なポジショニングを挙げている。

[3-4-2-1]をベースとすることが多いが、攻撃時は選手が次々と敵陣へ侵入していく。最前線に構えるセール・ギラシ、ブレイクを果たしたデニス・ウンダブの縦の関係に加え、そこにテクニシャンのクリス・ヒューリッヒや大型ウイングバックのヨシュア・ヴァグノマンらが絡む攻撃は繊細さとダイナミックさを兼ね備える。

「ヘーネスは様々なシナリオからチャンスを生み出すことができるシステムを好む。WBのミッテルシュタットを中心にサイドを活用しようとするだけでなく、シュツットガルトは中央のエリアをこじ開けるのが上手い」

「シュトゥットガルトの攻撃を見ていると、ポジションが分からず目が混乱してしまうことがある。ポジショニングの面において非常に自由自在で、これが守備側にとって非常に複雑な問題を生み出す原因となっている」

今季はこのままトップ4を守れる可能性があり、レヴァークーゼンに負けず劣らずシュツットガルトのサッカーも見ていて楽しいハイレベルなものとなっている。

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