進化するSB・WBの役割 ホワイト、冨安、フリンポン、グリマルド、ディマルコら躍動するサイドの職人たち

アーセナルでプレイするホワイト photo/Getty Images

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センターバックの選手をサイドバックへ回すパターンも一般的に

進化を続けるサッカー界の中でも、最近何かと話題となるのがサイドバックだ。時代とともにサイドバックの選手に求められる仕事は増えていて、攻守両面でチームのカギを握るポジションとなっている。

スペイン『as』も、サイドバックに様々なタイプの選手が出てきたと注目している。

注目チームの1つに挙げられたのはアーセナルだ。ミケル・アルテタ率いるアーセナルの場合、センターバックをこなせる選手をサイドバックに回すパターンが目立つ。右ではベン・ホワイト、左に冨安健洋を回すこともあり、センターバックもこなす選手だけあって1対1の対応は安定している。
最近はDFの足下の技術も高くなっているため、冨安やホワイトも攻撃面でチームに貢献できる。今後は最終ラインの全ポジションをこなせるDFを育てるのが当たり前となっていくかもしれない。

あるいは、3バックをベースに超攻撃的な選手をウイングバックに配するケースもある。今季1番の成功例としては、ブンデスリーガ首位を走るレヴァークーゼンだろう。チームを指揮するシャビ・アロンソは3バックを継続していて、攻撃に強みを持つジェレミー・フリンポンを右ウイングバック、アレハンドロ・グリマルドを左ウイングバックで起用している。4バックの場合は彼らがサイドバックに入ることになるが、攻撃性を最大限活かす場合は3バックをベースとしたウイングバック起用の方が合っている。

セリエAで首位を走るインテルも同様に3バックをベースとしていて、右ウイングバックにはデンゼル・ダンフリース、左にはフェデリコ・ディマルコを起用することが多い。さらに今冬にはクラブ・ブルージュからスピード自慢のカナダ代表MFタジョン・ブキャナンを獲得していて、ブキャナンも攻撃力を活かしたウイングバックと計算されている。

3バックをベースとする場合、アタッカーだった選手をウイングバックへ回すケースも増えていくかもしれない。チームによってサイドバック、ウイングバックをどう活かしていくか違いがあり、このあたりの変化も興味深い。

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