「チェルシーがどこへ向かうのか見えない」 EFL杯のタイトルを落としたチェルシーに明るい未来はあるか

リヴァプールに敗れたチェルシー photo/Getty Images

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補強プランなど見えぬ戦略

今季プレミアリーグで11位に沈むチェルシーにとって、25日に行われたEFL杯決勝・リヴァプール戦は重要なゲームだった。リーグ戦で結果が出ていないだけに、リーグカップのタイトルを獲得することで、サポーターを盛り上げるきっかけにしたかったのだ。

しかし、延長戦の末リヴァプールに敗れてしまった。それもリヴァプールは相次ぐ怪我人の影響で若手に頼るしかない状況だったのだが、その相手をチェルシーは崩し切れなかった。

まだFA杯の戦いが残っているが、EFL杯のタイトルを逃したショックは大きいのではないか。英『sky Sports』によると、アーセナルOBで解説を務めるポール・マーソン氏はチェルシーにビジョンが見えないと批判する。
「チェルシーがどこへ向かうのかは見えない。数カ月前にも言ったたが、今のチームにはチェルシーという大きなクラブでプレイするのにふさわしくない選手でも、なぜか8年契約を結んでいたりする。チェルシーがチャンピオンズリーグで優勝したのはつい最近のことなんだけどね。人々は20年前のことのように話しているんだ」

「8年契約の背後にどのような考えがあったか。なぜクラブの人間が表に出て、その背後にあるビジョンを説明しないのか。一つ確かなことは、8年間で選手に何が起こるか誰にも分からないということだ。8年どころか3年後に何が起こるかも分からない。この政策が正しいと声を上げた人は誰もいないからね」

チェルシーはトッド・ベーリー体制となってから多くの戦力を獲得していて、その中には2031年までの契約を結ぶMFモイセス・カイセドやFWミハイロ・ムドリクなど、かなり長期の契約を結んでいる選手もいる。

今のところこの補強策が当たっているようには見えないが、未来へのビジョンはあるのか。EFL杯制覇で自信をつけたいところだったのだが、失敗で暗い空気が漂っている。

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