アズーリの“FW不足問題”はまだ続く スカマッカ、ピナモンティ、ルッカ、EUROへエースとなる者はいるか

ピナモンティは結果を出している photo/Getty Images

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前回王者として意地を見せたいところだが

前回王者として今夏のEURO2024に挑むイタリア代表。今に始まった話ではないが、ルチアーノ・スパレッティ率いるアズーリ最大の課題はセンターフォワードだ。

信頼できるセンターフォワードが不足していて、この問題は今夏のEUROでも起こると予想される。伊『Calciomercato』も不安視していて、「2月末の時点でセンターフォワード候補の誰もリーグ戦で二桁得点を決めていない」と取り上げている。

例えばジェノアFWマテオ・レテギ、ベテランのラツィオFWチーロ・インモービレ、セリエAに戻ってきたアタランタFWジャンルカ・スカマッカの3人は6ゴール、ローマからフィオレンティーナに移籍したFWアンドレア・ベロッティは4ゴール。
苦戦する王者ナポリのFWジャコモ・ラスパドーリは3ゴール、期待の若手だったユヴェントスFWモイーズ・キーンは0ゴールだ。

期待できる戦力では、二桁得点に近づいているサッスオーロFWアンドレア・ピナモンティが興味深い選択肢だ。24歳のピナモンティはここまで9ゴールを挙げていて、まずまず充実のシーズンと言える。ただ、アズーリでの経験は1試合しかない。EURO本番まで時間がない中でピナモンティに賭けるべきか疑問は残る。

新戦力ならば、ウディネーゼで6ゴールを挙げる201cmの超大型FWロレンツォ・ルッカの高さに頼るのも1つの手だ。一貫性には欠けるが、201cmのサイズは何とも興味深い。

前線にルッカのようなターゲットマンを配し、ウイングの得点力を引き出すパターンもある。ユヴェントスではFWフェデリコ・キエーザが6ゴール、サッスオーロではFWドメニコ・ベラルディが9ゴール、TOP4入りを狙うボローニャよりFWリッカルド・オルソリーニが9ゴール、ナポリでスパレッティの指導を受けていたFWマッテオ・ポリターノが6ゴールなど、ワイドな位置から得点に絡める選手はそれなりにいる。

果たしてスパレッティはどのように攻撃陣を構成してくるのか。絶対的なエースと呼べる存在は見当たらないため、総合力で勝負するしかない。セリエAで自国の選手が二桁得点を達成していないのは寂しく、今夏も攻撃陣の構成には悩むことになりそうだ。

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