アメリカの“海外組”が欧州5大リーグで躍動中 2026W杯へアメリカ代表のカギ握る個性豊かなタレントたち

ベティスではカルドーソが得点を記録 photo/Getty Images

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個の能力をどこまで高められるか

今のアメリカサッカー界は、少しばかり日本と似たところがあるのかもしれない。欧州5大リーグで結果を残す選手が増え、毎週のようにトピックとなっているのだ。今週もアメリカ人選手たちが結果を出していて、米『Bleacher Report』もその活躍ぶりを取り上げている。

モナコではアメリカ代表FWフォラリン・バログンがRCランス戦で得点を記録。モナコでは今季5ゴール目と少々苦戦気味だが、昨季はスタッド・ランスのエースとしてリーグ・アンで21ゴールを決めている22歳の若き実力者だ。アメリカサッカー界の期待は大きい。

同じ前線の選手では、板倉滉の所属するボルシアMGでプレイする27歳のFWジョルダン・シエバチュが今節のボーフム戦で得点を記録。シエバチュはスイスのヤングボーイズで2021-22シーズンにリーグ戦22ゴールを決めてブレイクした190cmの大型ストライカーで、ボーフム戦でのゴールが今季ブンデスリーガ5点目だ。代表の常連ではないが、バログンとはタイプの異なるストライカーとして期待がかかる。
さらにFWからは、エールディヴィジで首位を独走するPSVでFWリカルド・ペピが活躍中だ。今週はPECズヴォレに7-1のスコアで大勝を収めていて、ペピも1ゴール決めている。ポジション争いが激しいためにスタメンの機会は限られているが、それでもエールディヴィジで6ゴールとまずまずの活躍だ。まだ21歳という年齢を考えれば、PSVで経験を積めているのは大きい。

中盤では、ユヴェントスMFウェストン・マッケニーが攻守に躍動していて、25日のフロジノーネ戦で2アシストを記録。チームスタイルの影響もあって今季はまだ得点こそ決めていないが、アシストは5つ記録している。ユヴェントスの主力に成長していて、アメリカ代表の中盤を長くリードする存在となるはずだ。

さらに中盤では、今冬レアル・ベティスに加わった22歳のMFジョニー・カルドーソが25日のアスレティック・ビルバオ戦で移籍後初ゴールを記録。ブラジルのインテルナシオナルで140試合以上をこなしてきた大型セントラルMFで、ベティスでは早くも出番を得ている。代表の方はブラジルも選択できたが、世代別よりアメリカを選択。2020年にはA代表デビューも果たしていて、楽しみな逸材がついに欧州挑戦だ。

彼らはカナダ、メキシコとの共催で行う2026北中米ワールドカップで重要戦力になることが期待されていて、開催国の1つとしてアメリカのモチベーションは高い。5大リーグで個の能力が上がることで、アメリカ代表の強化にも繋がると期待される。この2年で海外組がどこまで成長できるのかが成功へのカギか。

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