アジア枠増加でも中国のW杯出場は厳しい?「もはやアジアの二流ですらないことを認めなければ」

アジアカップでは未勝利に終わった中国代表 photo/Getty Images

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アジアカップの結果は散々なものに

1月から2月にかけて行われたアジアカップ2023は中東勢が躍進するなど、アジア全体のレベルが上がっていることが証明された大会だったと言える。

そんな中、グループステージ3試合で0勝2分1敗と散々な成績で大会を去ったのが中国代表だ。タジキスタン、レバノンとはスコアレスドローに終わり、カタールには0-1で敗北。未勝利だったことに加え、3試合で1ゴールも奪えなかった衝撃は大きい。

中国は2010年代より中国スーパーリーグに力を入れ、カルロス・テベスやオスカルなど海外からスター選手を次々と引き抜くド派手な強化を見せてきた。しかしその試みも道半ばで失敗に終わり、代表チームの強化にも繋がっていない。
スペイン『as』も中国の強化策失敗を取り上げているが、今回のアジアカップに出場していた32歳のFWウー・レイも危機感を募らせる。同選手はスペインのエスパニョールでプレイしていた時期もあり、中国では特別な選手と評されてきた。

現在は中国の上海ポートでプレイしていて、昨年はリーグ戦で18ゴールの結果を残している。そんな実力者のウー・レイがいても、アジアカップ3試合で無得点だったのだ。

ウー・レイは自分たちがアジアの二流よりも下のレベルにあると現状を受け止める。

「アジアカップでは、アジアのチームがすごいスピードで進歩していることが分かった。じっとしていると、他国との距離はどんどん離れてしまう。現時点で我々のレベルはもはやアジアの二流ですらないことを認めなければならない」

次回の2026年ワールドカップからは出場国が48に拡大し、アジアの出場枠も8.5に増えるが、今のところ中国がその中に入るのは厳しいだろう。

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