レアルで指揮を執ったドイツ人指揮官がシャビ・アロンソに忠告 「何でも早くやろうとしないように」

レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督 photo/Getty Images

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キャリアアップは慎重に?

現在の欧州サッカー界で最も動向を注視されているのは、間違いなくレヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督だろう。

シャビ・アロンソ監督は、昨季途中にレヴァークーゼンの監督に就任。一気にチームを立て直し、今季のレヴァークーゼンはブンデスリーガではバイエルン・ミュンヘンを抑えて首位に立ち、公式戦の連続無敗記録は既に30試合を越えた。現役時代に所属していたバイエルンやリヴァプールが来季に向けて新監督を探していることもあって、これらビッグクラブの次期監督候補として同監督の名前が連日取り上げられている。

しかし、現役時代に西ドイツ代表(当時)で活躍したベルント・シュスター氏は、シャビ・アロンソ監督が来季ビッグクラブで指揮を執るのは時期尚早と考えているようだ。シュスター氏も現役引退後は指導者の道に進み、2006-07シーズンにはスペインのヘタフェを率いてスペイン国王杯決勝に進出。その実績を評価されて翌2007-08シーズンからレアル・マドリードの監督に就任してラ・リーガ優勝を達成したが、次の2008-09シーズン途中で成績不振を理由にわずか1シーズン半で解任されたという経験を持っている。
ドイツ紙『Sport Bild』の取材に応じたシュスター氏は、シャビ・アロンソ監督の去就について尋ねられると、「彼の状況を見ていると、数年前の私自身のことを思い出す」と語り、さらに「彼には『何でも早くやろうとしないように気をつけろ』と言いたい。若い指導者は、さらに幾つかのことを学ぶ必要がある。シャビのように一つのチームを既に指揮していて、しかもそのチームをうまく統率して成長へと導いているのであれば、そのチームでもう一歩先に進むというのも非常に興味深いことだ」とコメント。自身の経験を基にして、来季も引き続きレヴァークーゼンで指揮を執ることはシャビ・アロンソ監督にとって決して悪い選択ではないとの考えを明かしている。

ビッグクラブにステップアップして名実ともに名将の仲間入りを果たすのか、それともレヴァークーゼンに残って一時代を築くのか。シャビ・アロンソ監督の決断に大きな注目が集まっている。

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