ドイツかセルビアか 「キミッヒを追いやった」と評論家絶賛のバイエルンMFパブロビッチをめぐる国籍問題

バイエルンのアレクサンダー・パブロビッチ photo/Getty Images

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19歳の超新星

シーズンも佳境に迫りつつある中、バイエルン・ミュンヘンではMFアレクサンダー・パブロビッチが急速にその存在感を増しつつある。

バイエルンの下部組織出身で現在19歳のパブロビッチは、昨年10月28日に行われたブンデスリーガ第9節ダルムシュタット戦でトップチームでのデビューを飾り、今季はここまで公式戦17試合出場2ゴール2アシストを記録している。

3-0で快勝した14日(現地時間)のラツィオとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグでもパヴロビッチはボランチのポジションで先発し、ドイツ紙『Sport Bild』によると、評論家のディートマル・ハマン氏も「素晴らしいパフォーマンスだった。このポジションではチームで一番の選手であり、ヨシュア・キミッヒを右サイドへ追いやった」とその活躍を称賛している。
バイエルンでレギュラーポジションを掴みつつあることで、パブロビッチの国籍問題が注目を集まり始めている。両親がセルビア人でミュンヘン生まれのパブロビッチは、ドイツとセルビア両方の国籍を持っている。そのため、ドイツ紙『Bild』によると、先週末にセルビアサッカー協会は使節団を派遣し、ミュンヘン市内でパブロビッチとその両親に会ってセルビア代表入りを説得したという。

「話し合いの内容は、具体的で直接的なものだった。ただし、我々がそこで言われたように、アレクサンダーはEURO2024が終わるまで決断を下すつもりはないようだ」とセルビアサッカー協会のステファン・ストヤノビッチ氏は『Bild』の取材に対してコメントし、パブロビッチがドイツかセルビアのA代表でプレイするようになるのは早くても今年の夏以降になることを明かしている。

今後はドイツサッカー連盟もパブロビッチの勧誘に乗り出し、セルビアとドイツとの間で争奪戦となる可能性もある。果たしてパブロビッチはどちらを選ぶのだろうか。

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