遠藤航と高度な駆け引きをするメイヌー 「ベテランのような冷静さ」と絶賛される18歳の新星がユナイテッドに欠かせない

18歳ですでにベテランのようなプレイぶりだ photo/Getty Images

FAカップ準々決勝で見せたワンプレイ

今季大ブレイク中のマンチェスター・ユナイテッドの新星、MFコビー・メイヌーはチームに欠かせない存在となっている。

FAカップ準々決勝、ユナイテッドがリヴァプールを相手に4-3と劇的な勝利を収めた試合。英『The Athletic』は、18歳のメイヌーと31歳の日本代表MF遠藤航との77分のマッチアップの場面を分析している。

「メイヌーがハーフウェイライン付近でボールを受けようとした時、遠藤が背後からプレッシャーをかけようとしていた。遠藤は日本代表のキャプテンを務め、ベテランの自覚と経験がある。遠藤はメイヌーが左に向かないようにブロックし、メイヌーが反対方向へ向こうとしたところに右足を出してボールを奪おうとした。このような守備の仕方では、多くの選手がパニックに陥りボールをロストする」

「しかし、メイヌーは左へターンするフェイントを見せながら、遠藤に背を向けた状態で右肩を落とした。上半身の動きでわずかなスペースを作ると、近づいてくるMFハーヴェイ・エリオットに奪われないようにボールを右足のバックヒールで左足の後ろを通し、DFハリー・マグワイアにパスを出した。この瞬間こそ、メイヌーを見る喜びだ。この選手は緻密なコントロールに長けていて、それを機能的に使っている」

そして、同メディアはメイヌーを「ベテランのような冷静さ」と絶賛。今後の成長に期待をのぞかせた。

「彼はすでに周囲の選手のパフォーマンスを向上させる存在だが、そのポテンシャルを最大限に引き出すには、補完的なチームメイトが必要だ。運動量が豊富でボールを奪える守備的MFがそばにいれば、彼はユナイテッドとイングランド代表が長年必要としてきたタイプの中盤の司令塔へと進化することができるだろう」

落ち着いたプレイでユナイテッドの中盤を支えるメイヌーは18歳という年齢を感じさせないプレイぶりで、既に大器の片鱗を見せている。

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