代表復帰後、7秒でアシストを記録 フランス代表を相手にドイツの司令塔が圧巻のパフォーマンスを見せた

中盤で攻守をコントロールした photo/Getty Images

代表監督も絶賛

EURO2024に向けたテストマッチでフランス代表との親善試合を戦ったドイツ代表。

2-0で勝利を収め、強さを見せつけたドイツ代表。先制ゴールを決めたフロリアン・ヴィルツと2点目をアシストしたジャマル・ムシアラという若手の躍動も素晴らしかったが、この試合を支配したのはトニ・クロースだ。

2021年6月に行われたEURO2020のベスト16、イングランド戦で敗れ、代表引退を発表したクロース。しかし代表指揮官ユリアン・ナーゲルスマンからの要望もあったようで復帰を決意。今回のフランス代表、オランダ代表との親善試合のメンバーに選出された。

久々の代表で早速スタメン出場を果たしたクロースはキックオフ直後に、バックパスをすると見せかけ、フランスの中盤とディフェンスラインの間のスペースにいきなりパスを配給。そこに走り込んだヴィルツがゴラッソを決め、電光石火のゴールをアシストした。デザインされたキックオフからわずか7秒でアシストを記録し、早速大仕事をやってのけた。

その後もクロースの存在感は抜群で、ドイツ代表のリズムを作った。ピッチ中央に百戦錬磨のベテランがいることはチームにとって心強く、成績不振が続いていた昨年の代表にはなかった落ち着きをもたらした。

復帰早々に圧巻のプレイを見せたクロースについて指揮官のナーゲルスマンは『ZDF』にて、「トニ・クロースは信じられないほど素晴らしかった!彼はペースを決め、信じられないほど懸命に働いた。彼は他の選手に大きな安心感を与えてくれる」と絶賛した。

昨年は思ったように試合に勝てず、多くの批判が集まっていたドイツ代表だが、司令塔の復帰でチームは大きく変わりつつある。現在34歳と、ベテランになったクロースはEURO2024の舞台でも相手にとって最も脅威な存在となるだろう。


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