カフー、R・カルロス、マイコン、マルセロ級のSBはもういない セレソンは彼らの後継者を見つけられるか

2010W杯ではマイコンが右SBで活躍 photo/Getty Images

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かつては超攻撃的なSBがいた

過去のブラジル代表には、攻撃面に強みを持つトップクラスのサイドバックが揃っていた。

2002年の日韓ワールドカップでは経験値も抜群なカフー、ロベルト・カルロスがいて、バルセロナなどで長く活躍したいぶし銀なジュリアーノ・ベレッチもいた。

2010年代ではインテルなどで活躍した超攻撃型右サイドバックのマイコン、バルセロナなどでプレイしたダニエウ・アウベス、左にはレアル・マドリードで長く活躍したマルセロがいた。
攻撃力という点においては世界最高の両サイドバックを揃えていたが、その強みが現在は薄れつつある。トップクラブで活躍しているサイドバックが少ないのだ。

ユヴェントスでプレイするベテランのダニーロは器用な選手ではあるが、ユヴェントスでは3バックの一角でプレイするなどセンターバックとしての活躍が目立つ。攻撃に強みを持つ選手とは言えないだろう。

フランスのリーグ・アンではモナコの右SBヴァンデウソン(22)、左SBカイオ・エンヒキ(26)がプレイしているが、どちらもワールドクラスとは言い難い。エンヒキの方は現在負傷離脱が続いていて、今回の代表メンバーにも選ばれていない。

マルセイユでプレイしていた左SBのレナン・ロディはサウジアラビアのアル・ヒラルへ向かい、同じくサウジアラビアのアル・ナスルへ向かった31歳のアレックス・テレスもピークは過ぎたか。

イングランドのトッテナムではエメルソン・ロイヤル(25)が左右両方のサイドバックを担当しているが、絶対的主力というわけではない。

インテルで奮闘する左ウイングバックのカルロス・アウグスト、スペインのジローナで自慢の攻撃性を存分に発揮しているヤン・コウトはポジティブな存在だが、いずれにしても以前と比べれば層は薄い。

現代サッカーではサイドバックの重要性が大きなものとなっており、ブラジルがやや人材難となりつつあるのは気がかりか。ウイングにはヴィニシウス・ジュニオールやガブリエウ・マルティネッリら優秀なタレントを抱えているだけに、彼らをサポートできるサイドバックの発掘が2026北中米ワールドカップへ1つの課題となる。

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