偶然ではなく狙い通り ドイツ代表選手が明かす開始7秒ゴールの裏側

ゴールを喜び合うドイツ代表の選手達 photo/Getty Images

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ドイツ代表史上最速ゴール

23日(現地時間)に行われた国際親善試合フランス対ドイツ戦で、ドイツが前半開始直後に決めたゴールが話題となっている。

まさに¨電光石火¨だった。試合開始のキックオフで、ドイツのFWカイ・ハフェルツがセンタースポットからボールを後方にパスし、このボールを受けたMFトニ・クロースが前線へパスを供給。キックオフと同時に前方へ向けてスプリントを開始していたMFフロリアン・ヴィルツがこのクロースのパスをフランスのペナルティエリアの手前で受け、そこから右足でシュートをゴールに突き刺して試合開始からわずか7秒で先制点を奪った。

対戦相手のフランスだけでなく世界中を驚かせたこのゴールだが、ドイツ紙『Bild』によると、実はドイツ代表でセットプレイを担当しているマッズ・ブッドゲライトコーチによって事前に練られた作戦だったようだ。フランス戦で先発したMFジャマル・ムシアラと主将のイルカイ・ギュンドアンは、先制点の裏側を試合後に明かしている。
「試合の前の日に、『キックオフの時に試すべきだ』とマッズが言った。ボールが上手く流れてくれた。仕事のクオリティが高いから、マッズはああいうプレイをチームに持ち込むことができている」(ムシアラ)

「僕らは試合前にあのプレイについて話し合って、フランスは高めにラインを設定して前からボールを奪いに来るだろうからチャンスはあると話していた。マッズが僕らに与えてくれたアイディアだよ」(ギュンドアン)

ドイツ人とデンマーク人のハーフで現在38歳のブッドゲライトコーチは、ミッティランの下部組織やデンマーク代表でコーチを務めた後、ハンジ・フリック前ドイツ代表監督に請われて2021年8月にドイツ代表のスタッフとなり、セットプレイに関する指導を任されている。

狙い通りのゴールで強豪フランスに勝利したドイツは、26日にもオランダとの国際親善試合を予定している。この試合でも、ドイツは別のサインプレイを用意しているかもしれない。

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