クロアチア代表が相変わらずPK戦に強すぎる 今月のチュニジア戦でも魅せた驚異の3本セーブ

クロアチア代表は今夏のEURO2024でも注目 photo/Getty Images

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今回はイヴシッチが大仕事

2018ワールドカップ・ロシア大会では準優勝、続く2022ワールドカップ・カタール大会では3位に入ったクロアチア代表。彼らの強みとなってきたのが終盤まで途切れぬ運動量、さらにPK戦での驚異的な集中力だ。

クロアチアがPK戦に強いことは日本のサッカーファンも理解しているだろう。カタール大会のベスト16で日本代表はPK戦の末クロアチアに敗れていて、クロアチアは続く準々決勝でもブラジルをPK戦で撃破している。PKに関しては百戦錬磨と言っていい特殊な強さがあるのだ。

そんなクロアチアは今夏のEURO2024本番へ調整を続けていて、今月はエジプトで開催されているキャピタル・カップ(親善試合)に参加。まず準決勝でチュニジア代表と対戦したのだが、このゲームもPK戦の末に制している。
このゲームはあくまで親善試合ではあるが、90分を終えてスコアレスと決着がつかなかったためPK戦へ突入。今回はクロアチアも2人外してしまったが、試合途中からゴールマウスを守っていたGKイヴィツァ・イヴシッチがチュニジアのPKを3本セーブ。クロアチアが見事に勝利を収めた。

カタール大会ではドミニク・リヴァコヴィッチが驚異のPKセーブを連発しており、そのリヴァコビッチは今もクロアチア代表の守護神だ。このゲームでも先発していたが、途中からは同じ29歳のイヴシッチが担当。PKに強いGKがこうも次々と出てくるのは何とも興味深い。

今もチームではMFルカ・モドリッチ、マルセロ・ブロゾビッチといったベテラン戦士が中心となっていて、そこまで世代交代が進んでいるわけではない。2018年のロシア大会時に比べるとピークは過ぎつつあるのかもしれないが、短期決戦で当たりたくないタイプのチームであることに変わりはない。今夏のEURO2024でも厄介なチームとなりそうだ。

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