クルトワ不在となる“ベルギー代表GK問題”はどうなる ミニョレも去ってピンチに

アイルランド戦では31歳のセルスが任された photo/Getty Images

守備陣には不安がある

怪我からの復帰が近づいていた中、レアル・マドリードに所属するベルギー代表GKティボー・クルトワが再離脱してしまった。離脱期間は2ヶ月とされていて、今季中の復帰は難しくなった。

ベルギー代表は今夏EURO2024に臨むが、ここもクルトワ不在となる可能性が高い。元よりベルギー代表監督ドメニコ・テデスコとクルトワはキャプテンの選考を巡って一悶着あり、その関係は決して良好とは言えなかった。怪我の問題がなくとも、クルトワがEUROに参戦するかは分からなかったと言える。

いずれにしても、ベルギー代表は新たな守護神を用意しなければならない。EUROでゴールを任されるのは誰になるのか。

まず先日行われたアイルランド代表との親善試合では、ノッティンガム・フォレスト所属のマッツ・セルスが任された。2015年からベルギー代表に招集されている32歳のベテランGKだが、クルトワの存在もあってベルギー代表では通算8試合しか出場してこなかった。今夏こそはチャンスが巡ってくるかもしれない。

さらにはヴォルフスブルクGKクーン・カステールス(31)、アイルランド戦で途中出場したルートン・タウンGKトーマス・カミンスキ(31)、自国ベルギーのスタンダール・リエージュでプレイするアルノー・ボダール(26)といった選手が候補に挙げられるが、いずれもワールドクラスとは言い難いか。

クラブ・ブルージュでは36歳のシモン・ミニョレも奮闘していて、クラブでは絶対の主力だ。しかしミニョレは昨年に代表引退を表明している。

ベルギーは前線のロメル・ルカク、ジェレミー・ドク、中盤のケビン・デ・ブライネなど攻撃陣はまずまず豪華だが、守備に関しては不安がある。クルトワ不在の影響も大きいと予想されるが、テデスコはゴールを誰に任せるか。

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