モイーズ、ファン・ハール、モウリーニョ体制で頼れる“便利屋”に フェライニが振り返る難しかったマンU生活

マンUで活躍したフェライニ photo/Getty Images

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自慢のパワー、高さで貢献

今から11年前の2013‐14シーズン、マンチェスター・ユナイテッドは勇退した名将アレックス・ファーガソン氏に代わってデイビッド・モイーズを招聘した。このモイーズ体制は厳しいものとなるのだが、そのシーズンにエヴァートンからマンUへ移籍したのがMFマルアン・フェライニだった。

フェライニはエヴァートン時代よりモイーズのお気に入りで、194cmのサイズを誇る大型MFだ。モイーズ好みなフィジカルに強みを持つ選手だったのだが、マンUでの船出はやや厳しいものとなった。アタッカーではないとはいえ、このシーズンのフェライニは全コンペティション合わせて1ゴールも奪えなかった。チームも優勝争いから漏れてしまい、モイーズ体制は1シーズンで終わりを告げた。

すでにフェライニは現役を退いているが、クラブ公式にてマンU生活の難しさを振り返っている。
「ユナイテッドでの最初の年は、非常に困難なものだったよ。ファーガソンが去ってから初めての契約だったからね。数ヶ月間は悪夢のような日々だった」

その後マンUはルイ・ファン・ハールを指揮官に迎えるが、当初フェライニはファン・ハールの構想に入っていなかったという。しかしフェライニはアピールを続け、このシーズンはプレミアリーグだけで6ゴールを奪うなど成績は向上した。

「ファン・ハールが到着したとき、それは新たな変化だった。彼はイングランドのフットボールのことを知らなかったし、一部選手のことも知らなかった。僕のことも理解していなかったよ。信頼を得るためにハードワークする必要があり、それをこなしてきたんだ。最初に彼は僕にこう言った。『君は私の3番手、4番手、5番手の候補だ」とね。それでも『問題ありません。トレーニングを続けますよ」と答えたんだ」

結果的にフェライニはマンUで6シーズンにわたって貢献することになり、大失敗補強とは言えないだろう。困ったときはフェライニのパワーと高さに頼るなんてケースも多く、エヴァートン時代を含めプレミアリーグで愛されたアフロマンだった。

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