一時は2部降格の危機と騒がれたが…… 復活の名門リヨンが国内カップ決勝へ「今季が大変なだったからこそ、嬉しい」

リヨンでプレイするラカゼット photo/Getty Images

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チームを引っ張るのは32歳のラカゼットだ

2日に行われたクープ・ドゥ・フランス準決勝でヴァランシエンヌを3-0で撃破し、決勝進出を決めたのはリヨンだ。

この結果に驚いている人もいるかもしれない。今季のリヨンは最悪とも言えるスタートを切っていたからだ。

今季のリヨンは開幕からリーグ戦10試合連続で白星無しと苦しみ、一時は2部降格が心配される事態だった。リーグ戦初勝利は11月のことで、半ば諦めていたサポーターもいるかもしれない。
当初はローラン・ブラン体制でスタートしたが、ブランは昨年9月に解任。その後ファビオ・グロッソが指揮官に就任したが、グロッソも状況を変えられぬまま僅か7試合で解任。

後任を任されたのは、クラブのユースコーチを務めてきた44歳のピエール・セイジだ。そこからリヨンは何とか持ち直し、現在は10位にまで浮上している。セイジはここまで21試合で15勝1分5敗と見事にリヨンを変えたのだ。

その成果がカップ戦での躍進に繋がり、リヨンは2日にヴァランシエンヌを撃破してクープ・ドゥ・フランス決勝進出を決めた。このゲームで2ゴールを決めたのは、キャプテンマークを巻くFWアレクサンドル・ラカゼットだ。

ラカゼットも今季はスロースターとだったが、後半戦からは本来の得点力を取り戻し、リーグ戦だけで13ゴールを挙げている。

『BeIN Sport』によると、ラカゼットも決勝進出を喜んでいる。苦しんできただけに、今回の決勝進出には特別な思いがあるのだろう。

「今日はチームが素晴らしかった。得点したのは僕だけど、チーム全体の連動が素晴らしかった。サポーターの応援も凄かったね。彼らは本物の12人目の戦士だった。今季が大変なシーズンだったからこそ、嬉しいよ。昨季は本当に悔しかったし、責任も感じていた。リヨンの人たち全員のために決勝に進めて嬉しい」

準決勝もう1つのカードではパリ・サンジェルマンがレンヌを1-0で撃破しており、リヨンとパリ・サンジェルマンは5月末にファイナルで顔を合わせることになる。リヨンにとって難しい戦いにはなるだろうが、セイジ体制で復活した今のリヨンは侮れない。

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