エンリケはPSGをCL優勝候補へ変えたのか 評価される選手起用法「彼のチームではすべてのポジションで競争がある」

PSGを指揮するエンリケ photo/Getty Images

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バルサとの大一番が迫る

直近のクレルモン戦は1-1のドローで終えたものの、パリ・サンジェルマンはリーグ・アンできっちりと首位をキープ。国内カップのクープ・ドゥ・フランスでも順調に決勝進出を決めており、国内での戦いは盤石だ。

あとはチャンピオンズリーグだ。欧州の頂点こそPSGが目指し続けるものであり、10日にはバルセロナとの準々決勝1stレグを迎える。チームを指揮するルイス・エンリケにとっては、就任後最大のバトルと言ってもいいだろう。

その大一番を前に、エンリケの手腕を評価したのはPSGとバルセロナの両方でプレイした元フランス代表FWルドヴィク・ジュリ氏だ。
ジュリ氏が評価するのは、エンリケがシーズンを通して多くの選手にチャンスを与えてきたところにある。前線ではキリアン・ムバッペが絶対の存在だが、新戦力のゴンサロ・ラモス、ランダル・コロ・ムアニ、ブラッドリー・バルコラにも等しい時間のチャンスを与えてきた。

同じく新戦力の韓国代表MFイ・ガンインも同じで、イ・ガンインはすでに1650分間プレイしている。中盤でもファビアン・ルイス、ヴィティーニャ、ウォーレン・ザイール・エメリ、マヌエル・ウガルテ、カルレス・ソレールらを上手くローテーションしていて、ジュリ氏はエンリケが時間をかけながらチームをマネジメントしてきた部分を評価する。

「ルイス・エンリケはすべてを変えたよ。彼のチームでは、すべてのポジションで競争がある。事実上、3試合連続で同じメンバーを使ったことはない。戦っているのは11人だけではなく、全員がプレイできる。彼のグループマネジメントは驚異的だよ」(『Mundo Deportivo』より)。

若手では17歳のMFセニー・マユル、イーサン・ムバッペ、DFヨーラム・ザグらにも短時間ながらチャンスを与えてきた。こうした成果はバルセロナ戦で発揮されるのか。

すでに仏スーパー杯ではトゥールーズを撃破しており、リーグ・アン制覇も見えている。クープ・ドゥ・フランスも決勝でリヨンを撃破すれば国内3冠だ。そこにCLも加えられればエンリケは英雄となるが、果たして。

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