マンCに漂っていた “嫌なムード”を一掃 途中出場で試合の雰囲気をガラリと変えた切り札ドクの圧巻の存在感

途中出場でレアルにとって脅威に photo/Getty Images

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72分より出場

CLラウンド8でレアル・マドリードと激突したマンチェスター・シティ。3シーズン連続での対戦となり、両者はここ数年接戦を繰り広げてきた。

今シーズンも接戦となったこのカード。最後はレアルがPKの末に勝利を収めたが、どちらが勝ってもおかしくない試合展開だった。撃ち合いの1stレグとは一転して、1点を争う形となった2ndレグ。シティは先制を許した後、幾度となくゴールに迫るも1点が遠かった。

後半に入っても、入りそうで入らない嫌なムードがシティに漂っていたが、その雰囲気を一掃したのが、ジェレミー・ドクだ。ドクは72分にジャック・グリーリッシュに代わり、左ウイングとして出場。グリーリッシュのプレイも素晴らしかったが、1点がどうしても欲しかったこともあり、ペップ・グアルディオラにしては早めの決断だった。
その決断はシティにとって大正解だった。グリーリッシュの対応に追われ、イエローカードを1枚もらっていたダニエル・カルバハルは疲労もあってドクのドリブルに翻弄された。左サイドに活気が生まれ、76分のケビン・デ・ブライネのゴールはドクの突破から始まっている。ドクはこの試合3回のドリブル成功、3回のキーパス、3本のシュート、3回のファウル獲得を記録。ドリブル成功数は両チームトップであり、キーパスの本数もロドリ(5本)、ベルナルド・シウバ(4本)に次いでチーム3位タイ(アカンジもキーパス3回)となっている。72分からの出場で圧巻の記録を残している。

グリーリッシュが相手ディフェンダーの体力を削っていたことも大きいが、ドクが投入されてからシティの得点への期待は高まり、同選手がボールを持つとスタジアムからの歓声も大きくなった。結果的にシティは敗れてしまったものの、ドクからはシーズン序盤のワクワク感が感じられ、シーズン終盤に向けて期待が持てるパフォーマンスを見せてくれたと言えるだろう。(データは『Who Scored.com』より)

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