今シーズン大健闘を見せるアストン・ヴィラ、日本人に馴染みのサイドバック2選手を狙う

チェルシーのククレジャ photo/Getty Images

不遇が続くチェルシーのククレジャとソシエダのティアニー

プレミアリーグのアストン・ヴィラが、来季のチャンピオンズリーグ出場を見据えて、チェルシーの DFマルク・ククレジャと、アーセナルからレアル・ソシエダへレンタル移籍中のDFキーラン・ティアニーの獲得を狙っていると『TEAMTALK』が報道した。

このチームは、2022-2023シーズンの途中にスティーブン・ジェラード前監督からウナイ・エメリ監督へとシフトしてからというもの成功を収め続けている。エメリ監督は初陣でマンチェスター・ユナイテッドを破り、初年度を降格圏内にあったチームを7位まで上昇させ、ヨーロッパリーグ出場圏獲得という手土産まで持ち帰った。そして今シーズンは現在リーグ4位と大健闘を見せており、チャンピオンズリーグの出場権を手中に収めようとしている。

そこでフロントは来季、CLでの戦いを勝ち抜くために補強を狙っているが、そこにリストアップされたのが上記の2選手だ。
ククレジャと言えば、長髪がトレンドマークでヘタフェ時代には日本人MFの久保建英と、ブライトン時代にはMF三笘薫とも共闘している。2022-23シーズンからチェルシーに移籍後も安定的に活躍する姿を見せていたが、トーマス・トゥヘル、グレアム・ポッター、マウリシオ・ポチェッティーノと監督が次々と交代する中で、今シーズンはスタメンは13試合にとどまり、ベンチを温める時間が多くなっていた。ただ素早く左サイドを駆け上がり攻撃参加を積極的に行うプレイスタイルは健在で、年齢も25歳とまだまだ成長も見込める逸材でもある。

もう一方の候補であるキーラン・ティアニーは、2019年にアーセナルに移籍した後はコンスタントに活躍を見せていたが、怪我で出場機会を失うなどチームの主力とはなれず、今シーズンからソシエダで戦っている。こちらも前者と同様にスタメンが11試合にとどまり、才能がありながら思う存分に活躍しきれていない。

エメリ監督といえば、バレンシアを上位に押し上げ、セビージャでヨーロッパリーグを3連覇し、ビジャレアルでも1度頂点に輝いた実績がある。スペシャリストをうまく当て込んで、チームを強豪に仕立て上げる錬金術は見事である。

もし移籍が実現すれば、その手腕をもってして彼らが成功する見込みは十分にあるだろう。来季はサイドを果敢に駆け上がる彼らの姿がより多く見られるようになるかもしれない。

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