大型SBダンフリースVS超攻撃型フリンポンのどちらを選ぶ オランダ代表の右サイドに生まれる悩み

フリンポンはレヴァークーゼンで大活躍 photo/Getty Images

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オランダ代表とレヴァークーゼンではシステムが大きく異なる

無敗のままブンデスリーガ制覇を決めたレヴァークーゼンでは、超攻撃的ウイングバックの2人が目立っている。左のアレハンドロ・グリマルド、右のジェレミー・フリンポンだ。

グリマルドはスペイン代表でも主力になっていきそうな勢いだが、気になるのがオランダ代表のフリンポンだ。昨年に代表デビューは果たしているが、まだ代表では2試合にしか出場していない。

オランダ代表は以前のルイ・ファン・ハール体制では3バックを選択していたが、現任のロナルド・クーマンは4バックがメインシステムだ。レヴァークーゼンとは異なり、ウイングバックのポジションがない。フリンポンは先月行われたスコットランド代表との親善試合に出場しているが、ポジションは右サイドバックだった。
しかも右サイドバックには、インテルの大型DFデンゼル・ダンフリースがいる。守備のバランスを考えれば、サイズもあるダンフリースの方が信用しやすい。

フリンポンとダンフリースのレギュラー争いは実に豪華だが、AZやトゥエンテなどエールディヴィジで長く活躍した元デンマーク代表のケネス・ペレス氏は、フリンポンを右のウイングで起用すべきとの見方を示す。

「フリンポンをDFとしてではなく、右ウイングの選手として招集すべきだよ。攻撃が彼の仕事だからね。彼は敵陣ボックス内でのボールコンタクトが多いけど、通常の右サイドバックにそんなことは起こらない。彼をサイドバックとして招集するのはクレイジーだ」

「レヴァークーゼンでは、彼の後ろをカバーする仲間が常にいてくれる。だからこそ彼は思う存分前に進むことができるんだ」(オランダ『Voetbal Primeur』より)。

クラブと代表でまるで異なる選手になってしまうケースもあるが、オランダ代表としては何とかフリンポンの攻撃力を引き出したい。ダンフリースと縦関係での同時起用も可能なはずで、EURO2024へオランダ代表が解決すべき問題の1つと言えそうだ。

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