ギリギリすぎる! 「足の爪の差」で決勝ゴールがオフサイド 勝利逃したコヴェントリー監督「ハジが爪を切っていれば……」

トープの一撃は土壇場で勝負を決めたかと思われた photo/Getty Images

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VARがなければコヴェントリーはマンUに勝っていたか

FAカップ準決勝、マンチェスター・ユナイテッドはコヴェントリー・シティを下して決勝に進出した。3点を先行したものの追いつかれ、延長戦でも決着がつかずに勝負はPK戦に。どうにかPKでコヴェントリーを退けた形だ。

延長戦では、ユナイテッドが肝を冷やすシーンもあった。もう延長戦も終わろうかというアディショナルタイム+1分、左サイドでボールを受けたハジ・ライトが抜け出し、ラストパスにニアに飛び込んだビクター・トープが合わせてゴールネットを揺らす。劇的な決勝点かと思われたが、ハジの位置がVARの検証によりオフサイドと判定されたため、ゴールは取り消されたのだった。

マーク・ロビンズ監督は試合後「もしハジが足の爪を切っていれば、ペナルティについて話すこともなかっただろう」とジョークを飛ばした。ほんのわずかにつま先が出ていただけであり、ラインが引かれたVAR検証の画像を見ても、すぐには判定できないほどのギリギリのオフサイド判定だったのだ。たしかにオフサイドではあるものの、もしもVARのない時代であれば見逃されていたかもしれない。
「私たちのパフォーマンスは長い間語り継がれるだろう。私たちはがっかりしているが、あまり落ち込むことはない。試合の最後の1時間、我々はマンチェスター・ユナイテッドのようなパフォーマンスを見せたんだ。それが私が誇りに思っていることだ」

カラム・オヘアからハジへ出されたスルーパスはユナイテッドの守備を切り裂く1本であり、ハジのマークについていた選手もいなかった。一瞬でもタイミングがずれていれば勝利したのはコヴェントリーだっただろう。不調とはいえユナイテッドをここまで追い詰めたコヴェントリー、その健闘に拍手を贈りたい。


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