これが見たかった!? ライス、トーマス、ウーデゴーの中盤はやはり強力無比、ガーナ代表MFを本当に今夏放出すべきか

シーズン終盤にようやくコンディションが整ったトーマス photo/Getty Images

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強力なトリオを形成

アーセナルはプレミアリーグ第29節延期分でチェルシーと対戦、ホームで5-0の大勝を収めた。

この試合、ガナーズは中盤にデクラン・ライス、トーマス・パルティ、マルティン・ウーデゴーという布陣を形成。いずれ劣らぬ実力者が肩を並べたわけだが、実はこの3人が揃って起用されるケースはそれほど多くない。トーマスがケガのため今シーズンの大半を欠場していたからだ。

序盤の数試合は、トーマスが右サイドバックに入り、システムが可変することでMF化。ライスとウーデゴー、そして中盤に置いたカイ・ハフェルツと共存させる策をミケル・アルテタ監督は試していた。しかし、2CBの一角であるガブリエウ・マガリャンイスの出場が犠牲になっており、すぐにこのシステムは使われなくなっていった。
実は開幕前のコミュニティ・シールドでシティを破ったとき、今回と同じくハフェルツをトップに据え、ライス、トーマス、ウーデゴーが中盤を形成する形はすでに試されていた。これが今季のベースとなるかと思われたのだが、上記の可変システムにアルテタがこだわったこと、そしてトーマス自身の負傷離脱が長引いたことで、なかなか見られない形となっていたのだ。10月に再びマンチェスター・シティと対戦(1-0で勝利)したときもこの3人が同時にピッチに立つ時間があったが、トーマスの状態は思わしくなかったようで、再びこのトリオが揃うまでにそこから7カ月間を要している。

しかし今回のチェルシー戦での強力なパフォーマンスを見れば、やはり中盤の最適解はこれなのではないかと思わずにいられない。特にライスとトーマスはお互いをよく補完しているように見えた。英『football.london』も「パルティとライスはお互いを褒めあっているようだった。ガーナ人にはライスに欠けているボールの優雅さがあり、パルティに欠けている運動能力、機動力はイングランド代表選手には十分に備わっている」と評している。

しかし、依然としてトーマスには移籍の噂があとを絶たない。稼働率を考えればやむを得ないとも言えるが、この強力な中盤トリオを解散させるのは本当に正解なのか。シーズンは残り少ないが、その正解を導くためにもアーセナルはトーマスのパフォーマンスにより注視すべきだろう。




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