まさかの中断試合が初陣に! 男気あふれるイタリアのレジェンドDF、この難局をどう打開する?

新監督となったカンナヴァーロ photo/Getty Images

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イタリア最高のDFだった

セリエAで現在17位と低迷するウディネーゼは、4月22日にファビオ・カンナヴァーロ新監督の就任を発表した。契約期間は今シーズン終了までと、一時凌ぎの助っ人としては贅沢すぎるレジェンドを迎えたこととなった。

カンナヴァーロ新監督は、現在50歳。選手時代にはイタリア史上最高のDFの一人として数えられ、2006年のドイツW杯制覇の立役者でもある。指導者としてのキャリアは2015年からで、中国のクラブである広州恒大に始まり、アル・ナスル、天津権健、セリエBのベネヴェントを率いてきた。セリエAのクラブを指揮するのは初だ。

そして興味深いのは、彼のデビュー戦についてだ。クラブの次戦は日本時間4月26日AM3時から、アクシデントにより中断してしまった第32節ローマ戦が控えている。しかも試合が中断した72分、1−1の状況からの再開を予定しており、新監督がどう対応するかが見ものである。
しかも相手のローマを指揮するのはダニエレ・デ・ロッシ監督。選手時代、代表で共にW杯を制覇したメンバーが思わぬ形で再会することとなる。カンナヴァーロ新監督は、それについて記者会見で「サッカーは元チームメイトや旧友に会うことも多くあるが、この試合は普段と変わらない試合の一つ、相手よりハングリー精神を持って戦わなければならないことを選手には伝えた」と語った。

そしてチームの現状を「精神面がキーポイントになる」と分析し「最近の試合を見ても、戦術や身体や技術には問題がなかったが、チーム全体にどこか恐れがあるように感じた。戦う際に必要な唯一のことは、チーム全員が恐れを持ってはいけないということ。クラブの歴史に誇りを持ち、応援してくれるファンの大切さを肝に銘じて、勝利を達成するためにミスをできるだけ少なくする必要がある」と語った。

果たしてカンナヴァーロ監督は、同じくイタリアのレジェンドで監督として成功しつつあるデ・ロッシ監督に続く存在となれるか、この一戦から目が離せない。

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