サリバ&ガブリエウの“最強DFコンビ”が疲れてきた? 気になる2CBのパフォーマンス低下

プレミア最高とも言われるようになったCBコンビだが、ここにきて疲労が色濃い photo/Getty Images

サリバの出場はついに3000分を超えた

ミッドウィークに行われたプレミアリーグ第29節延期分でチェルシーを5-0と破り、勝点77で現在リーグ暫定首位のアーセナル。暫定3位のマンチェスター・シティが2試合少ない状態で勝点73であるため、シティが全勝すれば最終的に逆転されることになる。したがって、残りの試合も全勝がノルマとなっている。

そんななか週末にはトッテナムとのノースロンドンダービーが待ち構えているが、アーセナルには懸念事項もある。主力の疲労である。

特にCBウィリアム・サリバはリーグ全試合で先発フル出場を続けており、出場時間はチェルシー戦でついに3000分を超え、3060分となった。当然これはプレミアの全プレイヤー中トップタイの数字で、タイトルを争うシティとリヴァプールに3000分を超える選手はいない。クリスタル・パレスDFヨアキム・アンデルセン、エヴァートンDFジェイムズ・タルコフスキなどが同じ3060分の出場時間を記録しているが、サリバはCLにも出場しているため実質彼らよりも稼働時間が長い。

そんなサリバだが、チェルシー戦でもニコラス・ジャクソンに対して明らかに走り負けるシーンがあるなど、疲労の色が濃くなってきた。チームは大勝し後半はほとんど攻められることがなかったため目立たなくなったが、『90MIN』は「信じられないほど疲れているように見えた」とサリバに評点6の厳しい評価を与えている。

相方のガブリエウ・マガリャンイスもコンディションは良くないように見える。出場時間はサリバよりも少ない2715分だが、これも十分に多いといえる。チェルシー戦では終了間際にピッチに座り込むシーンも見られ、結局はフル出場を果たしたもののなんらかの問題を抱えていることを感じさせた。

アーセナルの失点数「26」はリーグ最少で、この成績にサリバ、ガブリエウが大きく寄与していることは間違いない。しかし一時の鉄壁ぶりが見られなくなっているのも確かで、0-2と敗れたアストン・ヴィラ戦でも集中を切らし、オリー・ワトキンズに危うく得点を与えそうになるシーンもあった。

トッテナムは週末までに長めのブレイクを手にしており、4月13日以来の試合となるため、フィットネスの面ではおそらくアーセナルを上回ってくる。シーズン最終盤、このCBコンビがどこまで持ちこたえられるかがアーセナル20季ぶりのリーグ優勝の成否を分けることになるかもしれない。

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