現場の声は正反対!? 選手たちはポチェッティーノ監督の続投を希望

解任が取りざたされるポチェッティーノ監督 photo/Getty Images

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2シーズンで3人も監督が変われば、不安定なのは致し方ない

プレミアリーグで優勝争いの常連だったチェルシーは、昨シーズンから不調が続いている。今シーズンは新たにマウリシオ・ポチェッティーノ体制で臨んでいるが、それでも現在9位と、なかなかうだつが上がらない状態だ。しかも直近の試合、火曜日に行われた第29節のアーセナル戦では、まさかの5−0と歴史的な大敗を喫し、一気に解任ムードが高まった。そんな中、『The Standard』が、当事者である選手たちはポチェッティーノ監督の解任を望んでいないと報じた。

ブルーズは昨シーズン、トーマス・トゥヘル(元バイエルン・ミュンヘン監督)に始まり、シーズン途中でグレアム・ポッター氏を招聘し、終了と共に解任した。結果、混乱を招き、現在まで不安定な状態が続いている。メディアやファンは、試合毎の結果次第で一喜一憂する傾向があるが、肝心の選手たちは監督の交代による混乱よりも、今を耐え忍んだ先にある安定を望んでいるという。

さらに選手たちは自分たちがまだ若く、ビッグクラブでプレイするプレッシャーに適応できていないが、監督がチームスピリットを植え付け、うまく纏めていると評価しているようだ。チーム内にはさまざまな国の選手が集まり、いくつかの言語の派閥ができているが、どのグループからも監督は支持されているという。
そのポチェッティーノ監督自身は、このチームとは2年契約とまだ半分残していることから、当然ブルーズで責任を果たしていきたいと望んでいる。かつてトッテナムを率いた際、同様に若いチームを指揮した経験から、自分のやり方が2シーズン目にはうまくいくと信じている。

今シーズンは残り6試合。EL出場の権利を得る5位とは13ポイント差があり厳しいが、可能性はゼロではない。多くのメディアの見方では、その結果次第で経営陣が今後の方針を固めると噂されているが、選手たちが望む通り、来シーズンを見込んでチームを育てていくという選択肢も将来的には悪くないのではないかと思われる。まだ若く有望な選手が揃うだけに、チームがまとまればブルーズの復調は十分期待できるからだ。

果たして今シーズン終了後に、経営陣はどう判断するのか、今後の動向に注目したい。

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