スパーズ指揮官ポステコグルーに“プランB”はあるか 攻撃的な哲学に疑問も「スパーズは時にオープンすぎる」

トッテナムを指揮するポステコグルー photo/Getty Images

結果が出ない時の対処法はあるか

今季開幕直後は見事なスタートを切ったトッテナムだが、中盤戦以降は取りこぼしが目立つようになった。現在はプレミアリーグで5位に位置しており、トップ4入りが怪しくなってきている。

勢いが落ちた理由はいくつか考えられる。1つは負傷者が続出し、それをカバーするだけの選手層がなかったことだ。ここは今夏の補強が欠かせず、まだまだ全体的に層が薄い。

さらにもう1つ。英『Daily Mail』は指揮官アンジェ・ポステコグルーの独特な哲学を問題視している。

ポステコグルーのスタイルは横浜F・マリノス、セルティックでも大きな成果に繋がっていて、攻撃的なスタイルは今のトッテナムでも続いている。その戦い方は見る者を魅了するが、やや頑固すぎるところもある。結果が出なくなっても、ポステコグルーは基本的なやり方を変えていない。同メディアは柔軟性も必要ではないかと指摘する。

「トッテナムが攻撃的なプレイスタイルで相手を翻弄していたときは、特にアプローチを変える必要はなかった。しかし現在、ポステコグルーは結果が出づらくなったにもかかわらず、自分のプレイスタイルにこだわり続けている」

「対戦するクラブもトッテナムのプレイスタイルに慣れてきており、弱点を突く方法を知っている。ポステコグルーにもある程度の適応力は必要だ。スパーズは時にオープンすぎるし、団結力も欠如している。ポステコグルーは必要に応じて攻撃本能をコントロールし、チームの柔軟性を高める必要がある」

まだトッテナム1年目ということもあり、今季はチームにスタイルを浸透させることが重要ではある。しかしポステコグルーのような強烈な哲学を持つ指揮官の場合、チーム成績が下降するとそこを問題視されやすい。来季へプランBも必要かもしれないが、ポステコグルーはどうチームを進化させるのか。

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