大勝のチェルシー、ここ3カ月に絞れば「4位」の成績だった ようやくチームとなった彼らの来季は期待できるか

ゲームキャプテンとしてチームを引っ張るギャラガー photo/Getty Images

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EL出場に望みをつないだ

チェルシーはプレミアリーグ第36節でウェストハムと対戦。ロンドン・ダービーとなったこの一戦は、5-0とチェルシーの圧勝で幕を閉じた。

今季、チェルシーほど一貫性のないチームはないかもしれない。先日は暫定首位のアーセナルに0-5と大敗を喫したが、今度は同じロンドンのウェストハムをまったく寄せ付けず。開幕時からケガ人が多発しており、フルスカッドが揃ったことはなく、強いのか弱いのか掴みどころがない。さらにプレミアリーグでもっとも若いチームでもあり、マウリシオ・ポチェッティーノ監督は難しいやり繰りを強いられている。

そんなチェルシーだが、今回の圧勝でヨーロッパリーグ出場にわずかな望みをつないだ。出場圏内の5位トッテナムとは勝点「6」の差がついているが、トッテナムはマンチェスター・シティ戦を残しており、ここのところ4連敗と振るわない。最終盤での逆転劇に選手たちは賭けるべきだろう。
好調だったコール・パルマーだけでなく、ニコラス・ジャクソンやノニ・マドゥエケといった面々がここにきて調子を上げており、それはマドゥエケの試合後のコメントにも表れている。「僕らはこれまでも自信をもってやってきたが、今ではすべてをまとめ始め、利己的ではなく集団として機能し始めている」とマドゥエケは『BBC』に語っている。ここ3戦で9ゴールを挙げたチームはようやく互いの活かし方を見つけ始めているようだ。

また、『The Athletic』はここ3カ月の成績だけに絞れば、チェルシーはアーセナル、シティ、リヴァプールに次ぐ4位に入れると指摘した。12試合を戦って稼いだ勝点は「23」、得失点差は「+12」と、ニューカッスルやアストン・ヴィラを上回っている。さらに、今年に入ってからホームで奪ったゴール数は「25」と、リヴァプール、ニューカッスルに並んでトップとなった。

最終盤で、ようやくチームとしてまとまってきたチェルシー。もしEL出場権を手にすることがあればポチェッティーノ監督の解任論も落ち着くはずで、来季に向けた明るい材料となるだろう。果たして来季は一体感のある「強いチェルシー」が帰ってくるのか。ここ最近の成績は、それを期待させるものであるのは間違いない。



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