「堅実」を絵に描いたような男がここまで穴になるとは…… 悲しきカゼミロの凋落「彼はMLSかサウジに行くべきだとわかっている」

パレス戦のカゼミロ photo/Getty Images

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チーム内最低評価も

マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグ第36節でクリスタル・パレスと戦い、0-4と敗れた。これで順位は8位へ後退し、チェルシーに追い抜かれてしまった。

この試合、ハリー・マグワイアの負傷によりディフェンスラインが揃わなかったユナイテッドは、MFカゼミロをセンターバックに起用。しかし、マイケル・オリーズへのタックルがかわされて先制点を与えてしまったり、自陣での軽率なロストが4点目につながってしまったりと、散々なパフォーマンスに終始した。データサイト『Whoscored.com』はカゼミロにチーム最低タイの「5.6」点を与えて酷評している。

本来のポジションでなかったとはいえ、これがレアル・マドリードで堅実ぶりを見せつけていた選手なのかと残念に思ったファンも多かったかもしれない。英『Daily Mail』では、昨季1月のクリスタル・パレス戦で警告を累積してしまったカゼミロが次節のアーセナル戦の出場を逃し、エミレーツで敗れたという事実が彼の重要性を物語っており、それは決して過小評価ではなかったと綴っている。エリック・テン・ハーグ監督から「石と石の間のセメント」と評されるほどカゼミロの存在は重要だった。しかし、わずか数カ月の間にこのブラジル人のパフォーマンスは急激な衰えを見せてしまった。
元リヴァプールのジェイミー・キャラガー氏は、『sky sports』でカゼミロに厳しい評価を下した。

「正直に言って、カゼミロがマンチェスター・ユナイテッドのセンターハーフ(注:英ではセンターバックのこと)としてプレイすることほど最悪なものはない。偉大な選手がこのようなパフォーマンスをするのを見るのは悲しいことだ」

「カゼミロは経験豊富な選手だから、トップレベルで残すのはあと4試合だけであり、その後はMLSやサウジアラビアへ行くべきだとわかっているだろう。私はあの選手が達成したものには遠く及ばないが、引退するときにいつも思い出す言葉がある。フットボールが君から去ってしまう前に、フットボールから去れ、だ」

一時は世界最高の守備的MFのひとりだったことは疑いない。しかし、新オーナーのジム・ラトクリフ氏と彼のチームはカゼミロとの契約を失敗とみなしており、来季おそらく彼の居場所はない。キャラガー氏の言うように、欧州を去るタイミングが来てしまったのだろうか。



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