指揮官もPSG敗退の一因か 元フランス代表がルイス・エンリケを批判 「選手がロボットのようだ」

ドルトムント戦後のルイス・エンリケ監督と選手達 photo/Getty Images

またも優勝ならず

パリ・サンジェルマンは、8日(現地時間)に行われたボルシア・ドルトムントとのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグに0-1で敗れ、決勝進出を逃した。

キリアン・ムバッペ、ザイール・エメリ、アクラフ・ハキミら豪華な戦力を擁しながらドルトムント相手に2試合連続で完封負けを喫し、パリにとって悲願とも言える同大会の優勝はまたもお預けとなった。

この結果に関して、パフォーマンスが低調だったとしてエースのムバッペに批判が集中しているが、元フランス代表のビセンテ・リザラズ氏はルイス・エンリケ監督も敗因の一つであるとフランスメディア『Franceinfo』に対してコメントしている。

「彼は『我々が勝つ』と試合前に宣言し、うぬぼれていた。戦術の天才と言われていたが、それが間違いだったことを人々は理解した。ドルトムントは1997年にこの大会で優勝している。彼らは鋼のようなメンタリティを発揮し、パリをうまく抑え込んでいた」

また、チームの実力を過信していたことだけでなく、エンリケ監督の指導方法にも問題があるとリザラズ氏は主張している。

「彼は、選手達に自分の指示を守るように強く求めるタイプの監督だ。私にはパリの選手達のプレイがあまりにも論理的なものに感じられた。監督の指示を実行する姿はロボットのようだったし、逆らえないような雰囲気があるようにも見えた。私はそういう管理者型の指導者が好きではない。選手にはある程度の自主性が与えられなければならないんだ」

バルセロナやスペイン代表での監督経験があってスター選手の扱いには慣れているはずのエンリケ監督だが、その指導スタイルは規律重視に偏っていて、パリの選手達が本来の実力を出し切れていないというのがリザラズ氏の主張のようだ。

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