バイエルンの指揮官はもう魅力的な仕事ではない? 重すぎるプレッシャー、強すぎるレヴァークーゼンなどマイナス要素多く

来季のバイエルンはリーグタイトルを奪い返さなければならない photo/Getty Images

引き受けたい指揮官は少ない?

来季のバイエルンはどの指揮官の下で戦うのか。トーマス・トゥヘルが今季限りで退任すると発表されてから、レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ、マンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハーグ、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ、フリーのジョゼ・モウリーニョ、ジネディーヌ・ジダンなど、多くの候補者が浮上してきた。

しかし、『Football Transfers』は「もうバイエルンの仕事は魅力的なものではない」と主張する。

まず、バイエルンでは要求されるものが重い。国内リーグ制覇は当然のミッションであり、それに加えてチャンピオンズリーグでの好成績が求められる。

さらに最近のバイエルンは前任のユリアン・ナーゲルスマン体制でバタバタしたところがあり、長期的なプランを築けないまま解任してしまった。トゥヘルの交代劇に良い印象を持っていないサッカーファンもいるだろう。

同メディアはアロンソがレヴァークーゼン残留を決めたことを含め、バイエルンの仕事を引き受けたい大物指揮官は少数なのではないかと分析する。

「プレミアリーグ勢の影響もあり、バイエルンでの仕事はサッカー界で最も高給取りなものの一つではなくなった。有望な監督であれば、ほぼどのプレミアリーグのチームに向かっても、ミュンヘンで得られるのと同じくらいの収入を得られるだろうし、メディアからのプレッシャーもそれほど厳しくないだろう」

「シャビ・アロンソにも同じことが言える。レヴァークーゼンでの仕事がたとえバイエルンの収入には及ばないとしても、ブンデスリーガで最も優れたクラブの一つだ。彼がバイエルンに行くよりも、レヴァークーゼンに留まりたいと考えるのも不思議ではない」

「多くの意味で、バイエルンは自らの没落を招いた張本人と言える。軽率な思いつきによる決断、そしてレヴァークーゼンのような中位クラブの追い上げ、プレミアリーグ各クラブの存在がミュンヘンでの仕事を魅力のないものにしている」

今季のバイエルンはリーグタイトルを逃している。2シーズン続けての失敗をサポーターは許さないはずで、来季はさらなるプレッシャーがかかるに違いない。レヴァークーゼンの完成度がさらに上がると想定するならば、来季バイエルンでの仕事はかなり難しいものになるだろう。このプロジェクトに率先して名乗りを上げる人物が少ないのも無理はないか。

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