クルトワがリーグ戦3試合連続でのクリーンシートを記録 完全復活を遂げCL決勝出場か

アラベス戦のクルトワ photo/Getty Images

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守護神の完全復活

レアル・マドリードにとって今シーズンは守護神ティボー・クルトワの十字靱帯断裂という最悪な状況からの開幕となった。それでもレアルは代役のアンドリー・ルニンの活躍や新戦力のジュード・ベリンガムがMVP級のクオリティを発揮したこともあり、リーグ優勝を成し遂げ、チャンピオンズリーグは決勝までコマを進めている。

そして、クルトワは長期離脱を経て5月4日のラ・リーガ第34節カディス戦で復帰しチームは3-0で勝利、続く第35節グラナダ戦では4-0、5月14日に行われた第36節のアラベス戦では5-0で勝利をおさめ、復帰後3試合連続でのクリーンシートを達成した。中でも、アラベス戦でのクルトワは試合の中で10セーブを記録するなど守護神の完全復活を象徴するような試合となった。

アラベス戦を終えてクルトワは次のようにインタビューに答えた。
「とてもいい気分だよ。どうやって復帰するのか疑問があったことは理解している。(今の)僕は(怪我以前の)クルトワと同じ……いや、それ以上だ。多分、このような試合が必要だったんだと思う。たくさんのシュートがあったし、惜しいシュート、早いシュート、左サイドでのセーブには誇りを感じたよ。チームは数日間のオフを取るが、僕は(ルイス・)ロピス(GKコーチ)とトレーニングを続けるつもりだ」

クルトワが負傷離脱している間、ルニンはチャンピオンズリーグでのマンチェスター・シティなど難敵を相手にしながら30試合に出場し、そのうちの12試合でクリーンシートを記録しており、クルトワの不在を感じさせない素晴らしいパフォーマンスを見せてきた。指揮官のカルロ・アンチェロッティはアラベス戦前の会見で、CL決勝も含めて今後誰がゴールを守るのかと問われると「ルニンは素晴らしいシーズンで大いに貢献してくれた。世界最高のGKが戻ってくるという事実もね」と語っている。

「目標は、決勝戦にフルメンバーで臨むことだ。クルトワや(エデル・)ミリトンのように、今戻ってきた選手にはもっと出場時間が必要だ。決勝前の1週間で決断を下すことになる」

今季はディフェンスラインを中心に怪我人が続出したレアル・マドリードだったが、名門としての意地を見せシーズンを戦い抜いてきた。その中で、守護神クルトワの復帰はCL決勝の大一番を迎えるチームにとって非常に頼りになる存在と言えるだろう。

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