《108ゴール20失点》と驚異の成績 バカヨコ、フェールマンらオランダ国内を支配したPSVのタレントは今夏の人気銘柄に

今季のエールディヴィジを制したPSV photo/Getty Images

大幅な戦力ダウンを避けられるか

黒星は1つ喫してしまったが、今季オランダ・エールディヴィジで28勝4分1敗と驚異的な成績を残して優勝を決めたPSV。108ゴール20失点と攻守両面で抜群の数字を残していて、今季は国内を完全支配したと言っていいだろう。

ただ、オランダのクラブは主力を5大リーグのメガクラブから狙われる宿命にある。現在のPSVにも興味深い戦力が揃っているため、今夏には多くのタレントに注目が集まるだろう。

特に中盤から前線にかけてはタレントが多い。リーグ戦で5ゴール15アシストの成績を残したセントラルMFヨエイ・フェールマン(25)、185cmの大型セントラルMFとして注目を集めるモロッコ代表MFイスマエル・サイバリ(23)、現チェルシーFWノニ・マドゥエケに代わる右ウイングとして12ゴール9アシストとブレイクしているFWヨハン・バカヨコ(21)らは興味深い選手だ。

オランダ『De Telegraaf』のジェローン・カプタインス記者は、その中でもフェールマンとバカヨコの人気が高いと伝えていて、PSVに両者の穴埋めが出来るか気にかけている。

「バカヨコに関しては、魅力的なオファーがあれば去るのではないか。引き留めるのは難しいと思うが、彼を狙うクラブは4500万ユーロ程度は用意する必要がありそうだ」

「25歳のフェールマンは年齢的にもステップアップに理想的だ。3000〜3500万ユーロのオファーがあれば、引き留めるのは非常に難しいだろう。彼はとても才能豊かな選手だから、穴埋めは難しい。おそらくクラブもその考えがあったから、ティルマンを完全移籍で獲得したのだろう」

近年ではアヤックスがチャンピオンズリーグ・ベスト4へ駒を進めたシーズンがあったが、当時もMFフレンキー・デ・ヨングやDFマタイス・デ・リフトら主力が引き抜かれた。今夏のPSVも人気を集めるだろうが、来季へ大幅な戦力ダウンを避けられるだろうか。

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