クロップの右腕リンダースのザルツブルク監督就任決定 来季に向けての注目銘柄だった“もう一人のペップ”

リンダースコーチ(左)とクロップ監督(右) photo/Getty Images

アルテタも勧誘した名参謀

14日(現地時間)、リヴァプールは同クラブでユルゲン・クロップ監督のアシスタントコーチを務めているペップ・リンダースコーチがオーストリアのザルツブルクの監督に就任すると発表した。

オランダ出身で現在41歳のリンダースコーチは、PSVアイントホーフェンやポルトの下部組織で指導者として働いた後、2014年からリヴァプールの下部組織でトレント・アレクサンダー・アーノルドら多くの若手選手を育成。2018年にユルゲン・クロップ監督の要請でトップチームのアシスタントコーチとなり、現在はクロップ監督に代わって日頃のトレーニングを担当したり定例記者会見にも出席している。

クロップ監督の右腕と目されているリンダースコーチは、今年1月にクロップ監督が今季限りでの退任を発表した際に、同監督とともに自身もリヴァプールを離れると明言していたことから、その動向に注目が集まっていた。

ザルツブルクの監督就任にあたって、リンダースコーチは以下のようなコメントを発表している。

「ザルツブルクの新たな監督になれたことを誇りに思います。PSV、ポルト、リヴァプールを経て、素晴らしい組織があって若手選手の育成に焦点を置くクラブへ加入することができました。攻撃的なスタイルを志向し、情熱とハングリー精神が全ての成功の基盤であるとするザルツブルクのメンタリティをさらに発展させて行きます」(リヴァプールの地元メディア『Liverpool Echo』より)

イングランドでの指導者養成講習会で同期だった現アーセナルのミケル・アルテタ監督がその手腕を高く評価し、同監督が2019年12月にアーセナルの監督になる際にはアシスタントコーチ就任を要請したとリンダースコーチは自身の著書『INTENSITY』の中で明らかにしている。

そのアルテタ監督も惚れ込んだ男がザルツブルクを率いてどのようなサッカーを見せるのか。それが来季の欧州サッカー界で大きな話題の一つになるのは間違いないだろう。

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