「アーセナルは完璧なシーズンを送ったのに、十分ではなかった」 27勝挙げてもタイトル届かない、“異常を常態化”したシティの恐ろしさ

シティを率いるグアルディオラ監督 photo/Getty Images

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リヴァプールも悔しい思いを味わった

プレミアリーグもいよいよ最終節を迎える。欧州5大リーグのうち最後までタイトルの行方がわからないのはプレミアだけで、英『Daily Mail』のイアン・レディマン記者は「今シーズンがスペイン、イタリア、ドイツのように退屈にならなかったのはアーセナルのおかげだ」と綴った。

アーセナルは今シーズン、クラブ最多記録となる27勝を挙げ、現在の勝点は86。年明けからのリーグ戦はアストン・ヴィラに敗れ、シティ戦に引き分けたが、それ以外をすべて勝って15勝を挙げている。しかし、上にはシティがいた。勝点88で首位に立つシティは、最終節で勝てばプレミアリーグ4連覇を達成することになる。

おそらくシティもアーセナルも最終節に勝つだろう。アーセナルはほぼベストと言っていいシーズンを過ごしながら、ほんのわずかの差でタイトルを逃すという思いを味わうことになる。同紙は、アーセナルにとっての慰めは、このようなことを経験するのは彼らが初めてではないことだと指摘している。2019年にはユルゲン・クロップ率いるリヴァプールが勝点97を記録し、わずか1敗でシーズンを終えたにも関わらず、1ポイント差でシティに上回られタイトルを逃した。3年後の21-22シーズンにも、また同じことが起こった。
ほぼ完璧なシーズンを過ごしたのに、それでもまだ十分でない。シティというチームは異常なまでに強いのが普通の状態であり、他のチームがベストを尽くしてもなおそれを常に上回ってくるという恐るべき存在だ。ペップ・グアルディオラ監督は最終節に向けた会見で「リヴァプールとアーセナルには脱帽だ。たとえ翌日の1位と2位の差が大きく見えたとしても、このような最終試合に到達できれば、それは彼らが素晴らしかったことを意味している」とライバルを褒め称えたが、やはり今シーズンもタイトルは彼らのものになるのだろうか。

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