21-22の最終節アストン・ヴィラ戦のような展開も視野に シティ指揮官ペップはプレミア4連覇を賭けた大一番を前に気を引き締める

マンCの指揮官ペップ photo/Getty Images

勝たなければならない

今週末にプレミアリーグ最終節でウェストハムと対戦するマンチェスター・シティ。前人未到の4連覇まで1試合を残すのみとなったが、指揮官ペップ・グアルディオラはこの試合も一筋縄では行かないと考えているようだ。

現在2位アーセナルと勝ち点差2で首位に立っているシティ。勝利すればアーセナルの結果に関係なく優勝が決まるが、引き分け以下の場合、アーセナルがエヴァートンに勝利すれば優勝を持っていかれてしまう。そのため最終節も勝利が必要だ。そんななか、ペップはこの試合は難しいものになるとの考えのようだ。

「アストン・ヴィラ戦のようになる気がする。10分で3-0としたいところだが、そうはいかないだろう。ここ数日、ウェストハムの試合を十分に見てきたが、彼らには我々がコントロールしなければならない点がいくつかある。でも、2日間の準備期間があるし、準備はできている」(英『Evening Standard』より)
ペップが話の引き合いに出したのは2021-22シーズンの最終節アストン・ヴィラ戦だ。この年はリヴァプールと勝ち点差1で優勝争いを繰り広げていた。シティが勝ち点差1で首位に立っていたため、勝利すれば文句なしでも優勝が決まる試合だったが、先に2失点を許してしまう展開に。リヴァプールも84分のサラーのゴールまで1-1という状況が続いていたが、リヴァプールが逆転するのも時間の問題のような試合展開だった。

そんななか、流れを変えたのが68分から出場したイルカイ・ギュンドアンだ。76分に反撃の狼煙となるゴールを挙げると、78分にロドリ、81分に再びギュンドアンが得点を決め、わずか5分のうちに逆転を果たしたのだ。3-1でリヴァプールは逆転勝利を収めたが、試合はこのまま終了し、シティがギュンドアンの大活躍もあって劇的優勝を決めたのだった。

ペップは今シーズンの最終節もこの時のような厳しい展開になる可能性があると考えている。ホームエティハドでは無類の強さを誇るシティだが、ウェストハムにはジャロッド・ボーウェン、マイケル・アントニオ、ジェームズ・ウォード・プラウズ、ルーカス・パケタ、モハメド・クドゥスなど警戒しなければならない選手が多数おり、一瞬たりとも気が抜けない。

最後の最後までプレミアリーグ4連覇の壁は高いが、シティは乗り越えることができるのか。最終節は日本時間の5月20日0時に一斉にキックオフされる。

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