昨季の勝ち点33から“40ポイントアップ”の勝ち点73でブンデス2位 レヴァークーゼンに負けぬシュツットガルトの物語

2位フィニッシュを果たしたシュツットガルト photo/Getty Images

OBのクリンスマン氏も驚き

今季のドイツ・ブンデスリーガはサプライズの目立つシーズンだった。1番はレヴァークーゼンの無敗優勝だが、2位にシュツットガルトが入ったことも見逃せない。

昨季のシュツットガルトは16位でシーズンを終え、その後の昇降プレイオフを何とか制して残留を決めていたクラブだ。そんなギリギリの1部残留劇から、一気に2位まで順位を上げてきたのだから驚きだ。

クラブOBで元ドイツ代表のユルゲン・クリンスマン氏もこれを喜んでいる。レヴァークーゼンに続くおとぎ話と表現していて、サプライズ度ではレヴァークーゼンを上回るものがあったかもしれない。

「レヴァークーゼンがやったことは大きなことだよ。だけど、シュツットガルトが今季やったことも例外的であり、ドイツのすべてのサッカーファンにとって大きな驚きだった。なぜなら前年に降格寸前のチームだったのだから。今季シュトゥットガルトがトップ6や8に近づくとは誰も予想していなかっただろう。彼らがセバスティアン・ヘーネスとともにやったことは並外れたものだった。彼らは一年を通じて非常に積極的で、攻撃的なサッカーを見せたね」(『sky Sport』より)。

昨季の勝ち点33から、今季は73点へ40ポイントも増えていて、FWセール・ギラシ、デニス・ウンダブの2トップを軸にテクニシャンのMFクリス・ヒューリッヒ、技巧派レフトバックのマクシミリアン・ミッテルシュテットなど、シュツットガルトのフットボールはサッカーファンを魅了した。チャンピオンズリーグも絡んでくる来季にこれを継続するのは簡単ではないが、シュツットガルトのおとぎ話に続きはあるか。

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