ロドリは守備的MFとして別次元へ…… ペップの下、進化を続ける “シティの心臓”が見せた新境地

今季もシティに欠かせない存在に photo/Getty Images

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リーグ戦8ゴール9アシスト

「マンチェスター・シティの輝きの多くはロドリなしで可能だっただろうか」。こう綴るのは英『The Athletic』だ。

同メディアが、今シーズンのシティ最優秀選手に選んだのはFWAの年間最優秀選手賞とプレミアリーグのシーズン最優秀選手に選ばれたフィル・フォーデンでも2年連続得点王に輝いたアーリング・ハーランドでもない。シティの心臓ロドリだ。

プレミアリーグのシーズン最優秀選手の最終候補にも選ばれなかったことで話題を呼んだロドリ。同選手の存在はいうまでもないが、ペップ・シティで最も重要だ。ハーランドやケビン・デ・ブライネ不在でもなんとかやってこれたシティだったが、ロドリ不在の時はどうしようもできなかった。ロドリ不在の影響は戦績にも直接影響しており、今シーズンのプレミアリーグでの3敗はいずれも同選手がいない時だ。
今シーズンも中盤の底でチームを支えたロドリだが、同メディアが注目したのはアタッキングゾーンでの脅威レベルが上がったことだ。これまでも大一番でゴールを決めるシーンはあったが、守備と攻撃を繋ぐ守備的MFというイメージが強く、アタッキングゾーンへの侵入が多い選手ではなかった。しかし、今シーズンはストーンズやアカンジの偽CB、コバチッチがロドリの横にポジションを取るシステムを採用することも多く、ロドリの相手ゴール前でのプレイが増えた。

それに伴ってロドリは今シーズンゴール数とアシスト数が増加。公式戦50試合で9ゴール14アシストを記録した。リーグ戦だけでも8ゴール9アシストをマークしている。8ゴールはハーランド、フォーデン、アルバレスに次ぐ記録であり、9アシストはデ・ブライネに次ぐ記録(アルバレス、B・シウバ、ドクも9アシスト)となっている。昨シーズンが公式戦56試合で4ゴール7アシストだったことを考えると、大きな成長を遂げたと言える。

同メディアはこのロドリの進化について「彼はすでに守備的MFとして、その役割に期待されるすべてのことをこなしていたが、ファイナルサードでの脅威が加わったことで、彼のプレイはさらに別次元のものになった。このポジションで彼に匹敵する選手は、世界のサッカー界にいない」と綴り、他の守備的MFとは一線を画す選手になったと、称賛している。

2019年にシティに加入して以降、ペップ・グアルディオラの下で着実なステップアップを果たしたロドリは現世界最高の守備的MFと言われるまでに成長した。しかし同メディアが言及しているように、ゴールやアシストという目に見える結果も残せるようになったロドリは、もはや守備的MFという枠を超えた存在になりつつあるのかもしれない。

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