ドルトムントで12年間過ごしたロイス ラストマッチとなるCL決勝を前に心境を語る

今季限りでのドルトムント退団が決定しているマルコ・ロイス photo/Getty images

「ドルトムントは僕にとってのすべて」

ドルトムントに所属するマルコ・ロイスが、自身のラストゲームであるチャンピオンズリーグ決勝を前に現在の心境を明かしている。

今季限りで12年間過ごしたドルトムントを退団することが決定しているロイス。最後にビッグイヤーを掲げるチャンスを与えられ、しかもその舞台はバイエルンに敗れた2013年の決勝と同じ舞台、ウェンブリー・スタジアム。同選手は『UEFA.com』のインタビューを通して、まずはこのことについて語った。

「前回のウェンブリーは11年も前で、異なる相手、異なる選手だった。だからリベンジという思いはなく、ただ期待感しかない。現在の目標はドルトムントでトロフィーを掲げること。ファイナルで何が起きるかなんて僕たちには想像もできないが、試合は90分、あるいは120分で勝敗が決まる」
「僕は時間の経過と共により良い経験を積んできたから、20歳の頃よりも良い準備ができている。でも、チームメイトが少しばかり神経質になったり、緊張したりすることは当然のことだと思う」

また、ロイスは対戦するレアル・マドリードについても語っており、「彼らはこの舞台に慣れている。でも、それが勝敗を決めるわけではないし、すべてはピッチ上で決まる。彼らは全ポジションに強力なタレントがいて、とても落ち着いてプレイし、高いプレスを掛け、よく走る。正直、僕たちは最高の状態でプレイする必要があるし、少しの運も必要だと思う。だがファイナルは1試合だけだから実際何でも起こり得るし、僕たちには信じられないほどに強力なサポーターがいるから勝利する自信がある」と対戦相手を讃えながらも、勝利への自信を語った。

最後に、このレアル・マドリード戦がドルトムントでのラストゲームとなるロイスは、クラブから離れることについても語った。

「ドルトムントは僕にとってのすべてだ。12年間プレイしたことは何かしらの意味を持つはずだ。名前やお金のためだけでここにいることは決してできない。このクラブに居心地の良さを感じ、最高のチームメイトに出会えたからこそ、12年間もここに居続けられた。もちろん、ファンの皆んながいつも私を必要としてくれたことも大きな要因だ」

「ラストゲームでチャンピオンズリーグ決勝という大舞台でプレイし、優勝を勝ち取ることができれば、それ以上に素晴らしいものはない。2013年のウェンブリーでのチャンピオンズリーグ決勝から始まり、2024年の同じ舞台でのファイナルで幕を閉じる。こんな素晴らしいドルトムントでのキャリアの終わり方はないよ」

12-13シーズン以来となる11年ぶりの決勝進出を決めたドルトムントは、クラブのレジェンドに花を持たせることはできるのだろうか。同クラブは27年ぶり2度目のCL制覇を目指して日本時間6月2日4:00に聖地ウェンブリーでレアル・マドリードと対戦する。

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