アーセナルでは失敗して1度ブラジルに戻ったが…… プレミアに戻ってきたベテランFWが魅せた復活の2シーズン

フラムでプレイするウィリアン photo/Getty Images

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35歳の今季もフラムのために走り続けた

全盛期と呼べる時期は過ぎたかもしれないが、今季イングランドのフラムでは元ブラジル代表FWウィリアンがプレミアリーグ31試合に出場し、4ゴール2アシストの成績を残した。

ウィリアンといえばチェルシーでも長く活躍した選手だが、2020年から1年間だけ所属したアーセナルでは思うような結果を残せなかった。2021年にはイングランドを離れて母国ブラジルのコリンチャンスへ移籍しているのだが、その後1年でプレミアリーグに復帰。35歳を迎えた今季もフラムの一員として戦い続けた。

1度欧州を離れたベテランプレイヤーが再びプレミアで輝きを放つケースは珍しいと言えるが、ウィリアンは2022年に移籍したフラムの環境にもスムーズに適応してみせた。
『ESPN』によると、ウィリアンはアーセナル側からも残留を求められていたと2021年のコリンチャンス復帰の決断を振り返っている。ウィリアン自身はアーセナルを離れた方が良いと考えたようで、結果的には正解だったのかもしれない。

「僕もアーセナルには移籍したかったし、加入の前にミケル・アルテタや(スポーツディレクターの)エドゥとも話をした。当初はモチベーションも高くてハッピーだったけど、時間が経つにつれて様々な理由から期待通りにいかなくなった。シーズンが終わった際に、僕はクラブに伝えたんだ。『ここではうまくいかないと思う』とね。それで僕たちは契約を解除することに決めたけど、アーセナルは僕にもう1年挑戦して欲しいと思っていた」

「でも、自分が幸せを感じられない時もある。お金のためだけにチームにいても、楽しくないじゃないか。以前の僕はブラジルには戻りたくない、今はまだ適切な時期ではないと言ってきた。でも、アーセナルでの時間を経て状況が変わった。選手にとって、イングランドにもう一度戻ってくるのは難しいことだ。それでも僕は戻ってきた。これもまた、学びの経験だったと思う」

フラムはイングランドの中堅クラブではあるが、2シーズンにわたってウィリアンは重要な戦力であり続けた。若返りが進んでいたアーセナルでは思うような結果を残せなかったが、その実力は健在だったのだ。

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