オバメヤンが2年前のアルテタとの確執を語る 「彼はまるで狂ったように叫んだ『私の背中にナイフを突きつけた』と」

ともにFA杯を獲ったオバメヤンとアルテタ photo/Getty Images

規律違反でキャプテンも降ろされた

マルセイユで公式戦27ゴール11アシストと、今季は絶好調だったFWピエール・エメリク・オバメヤン。近年はさまざまなクラブを転々としてきたが、ようやく快適にプレイできる環境に落ち着いたのかもしれない。

2022年のアーセナル電撃退団以後、バルセロナ→チェルシーとビッグクラブを転々としたオバメヤン。バルセロナではロベルト・レヴァンドフスキの獲得によって出場機会を失ったりと、それぞれのクラブのさまざまな都合にも翻弄されてきたが、その発端となったアーセナル退団時のやりとりについて口を開いた。英『Daily Mail』が伝えている。

オバメヤンはミケル・アルテタ監督との仲違いの原因になったガボンへの帰郷について振り返っている。オバメヤン自身はガボンで生まれ育ったわけではなくフランス生まれだが、病気の母親がガボンにおり、たびたびガボンへ家族に会いに行くということがあったようだ。アルテタとの確執の原因は、新型コロナウイルスへの厳しい対応もあいまってオバメヤンがガボンから帰ってくるのが遅くなり、チームへの合流が遅れたためだといわれている。

オバメヤンは、そのときの様子を次のように振り返った。

「僕が到着し、監督がミーティングを終えると、彼は僕をつかんで徹底的に攻撃し始めた。彼はまるで気が狂ったかのように、僕に向かって叫んだんだ『君は私の背中にナイフを突きつけた。今のような状況で私にそんなことをするなんて』と」

「その瞬間、これは争いになるから、答えないぞと自分に言い聞かせたんだ」

オバメヤンは家族に会いにいくことは監督も了承していたはずなのに納得できないと考えているようだ。アルテタとしては、チームがうまくいかない時期に遅れて合流するような選手を置いておけないと考えたのだろう。オバメヤンは2022年末の恒例のドバイキャンプに帯同しておらず、居残りを命じられていた。アルテタとの信頼関係はこのときすでに修復不可能だったのかもしれない。その後、オバメヤンがアルテタやエドゥSDの知らないところでバルセロナへ行っていたという移籍の顛末は、Amazonドキュメンタリー『All or Nothing』にも生々しく記録されている。

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