韓国・KリーグからEURO2024へ シウビーニョ率いるアルバニアのキーマンとなった男「求めていたものをすべて持っていた」

アルバニア代表に入ったアサニ photo/Getty Images

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死のグループBに挑む

開幕迫るEURO2024で『死のグループ』と注目されるのがグループBだ。クロアチア、スペイン、イタリアが同居しており、かなりハイレベルな戦いが予想される。

その3チームにどう挑むのか。同じグループBで注目したいのが、少々不気味なアルバニア代表だ。

アルバニアを指揮するのは、現役時代にバルセロナやアーセナルでプレイしたシウビーニョだ。現役引退後はフランスのリヨンや母国ブラジルのコリンチャンスで指揮官としての経験を積み、2023年よりアルバニア代表監督に就任。アシスタントコーチにはマンチェスター・シティなどでプレイしたパブロ・サバレタも入っている。
FIFAランクは66位と決して高くはないが、シウビーニョはアルバニアを2016年大会以来となる2度目のEURO本大会出場へと導いた。今回は難しいグループに入ってしまったが、目指すは初の決勝トーナメント進出だ。

そんなアルバニア代表でキーマンの1人と言われているのが、韓国・Kリーグの光州FCでプレイする29歳のFWヤシル・アサニだ。

シウビーニョはこれまで同代表の基本システムだった3バックから[4-3-3]へと切り替えていて、その際に右サイドに入れる左利きのウイングを探していた。そこで浮上したのがアサニで、昨年はKリーグで7ゴールの成績を残していた。

アサニはハンガリーのクラブでもプレイしていた時期があり、シウビーニョがそこでのプレイに注目したのだ。

「ハンガリーでプレイしている頃の彼の映像を見ていて、『この人は誰?』と思ったんだ。彼は私たちが求めていたものをすべて持っていた。1対1の状況に優れ、シュートが上手く、スピードもある」(『BBC』より)。

それまでは代表に縁がなかったアサニだが、昨年3月に代表デビュー。そこから12試合で4ゴールと結果を出していて、シウビーニョの目利きは正しかったと言える。

果たして死のグループをどこまでかき回せるのか。当然ながら他の3チームはアルバニアから確実に勝ち点3を獲得したいと考えているはずで、アルバニアの動きも死のB組の運命を左右するものとなる。

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