FAカップ優勝→即解雇の過去を持つファン・ハール氏、テン・ハーグ監督の続投を求める

テン・ハーグ監督に対し相身互いの心境か photo/Getty Images

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FAカップ優勝した2016年のレッドデビルズはリーグ5位

元マンチェスター・ユナイテッドの監督、ルイ・ファン・ハール氏が、現監督のエリック・テン・ハーグにもっと時間を与えるよう古巣に求めた。

ユナイテッドは、今シーズンのリーグ戦では8位。プレミアリーグ創設以来、クラブ史上最低順位となってしまったが、先月のFAカップではリーグチャンピオンであるマンチェスター・シティを下し、見事タイトルを手にした。このトロフィー獲得が経営陣の考えを変えさせたのか、相変わらずメディアから解任の噂が囁かれ続けているテン・ハーグ監督に対し、クラブからの正式な解任発表が出ていない。

この空白とも言える期間に、新監督についてトーマス・トゥヘルやロベルト・デ・ゼルビ、マウリシオ・ポチェッティーノなどが就任するという憶測が飛び交っているが、『The Standard』によればファン・ハール氏はテン・ハーグ監督を留任させるべきかと記者から問われ「もちろんだ」と答えたという。そしてその理由を「エリックはFAカップを優勝し、最初のシーズンにはチャンピオンズリーグにも導いている。解雇する必要はないと思う」と語った。
続けてファン・ハール氏はテン・ハーグ監督の実績と不振の両方を認めつつ「彼にはもっと時間が必要だ。良い結果を残せず批判は多いが、彼は良い監督だということも証明している」と冷静な分析をした。

このように彼が現監督を擁護するのは、過去に同じ境遇に際した経験があるからだろう。ファン・ハール氏は2016年にFAカップのタイトルをレッドデビルズにもたらしたものの、わずか数時間後にジョゼ・モウリーニョにその座を明け渡した過去があったのだ。彼は「私にはもっと時間が必要だった。私はFAカップで勝ったが、それまでほぼ20年間、誰も勝ち取っていなかったことを考慮して欲しかった」と当時の無念を語った。

果たしてファン・ハール氏の願いが届くのか、テン・ハーグ監督とユナイテッドの今後の動向に注目したい。

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