サウジリーグでの活躍は無意味!? C・ロナウドのポルトガル代表先発起用に異議

史上初4つの異なるリーグで得点王に輝いたロナウド photo/Getty Images

今シーズン絶好調のC・ロナウドはEUROではどうか

アーセナルのレジェンド、ポール・マーソン氏が、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドをEURO2024では控えとして起用することが正しい選択だと発言した。

C・ロナウドは言わずと知れたスター選手だが、39歳になり代表での立ち位置が不動のものではなくなってきている。前回のW杯ではグループリーグこそ先発出場したが、決勝トーナメントでは控えに回った。そしてポルトガルは1つ勝ち進み、ラウンド8でモロッコ代表に敗れ去った。これはC・ロナウドの存在が絶対的なものではなくなったことが明らかになった場面でもあった。

それでもその後は先発に復帰し、変わらずゴールも記録し続けている。サウジプロリーグでも今シーズンは絶好調で、35ゴールをあげて得点王に輝いた。

ただマーソン氏に言わせると、そのサウジでの活躍が問題だという。その理由を「サウジアラビアリーグはプレイレベルが低い」と語り、彼が欧州のレベルではもはや活躍できないと見ているようなのだ。さらにアーセナルのレジェンドは「最初の2試合を控えに回し、グループリーグ突破が決まれば、3戦目で先発に入れるべきだ」と起用法まで提案した。

近年の傾向を見ていると、代表戦においては、実力差はなくなってきているように思える。前回のW杯では日本がドイツとスペインを、サウジアラビアがアルゼンチンを破ったように、その国のリーグのレベルは低くとも、紙一重の試合を演じ、撃破する力は確実にある。

マーソン氏は最後に「それでもポルトガル代表には個々の能力が高い選手が揃っているので、EURO2024ではかなりいい成績を収めると思う」と締めくくった。彼が言う通り、それだけ実力者揃いのチームだからこそ、安心してC・ロナウドが先発として長い時間ピッチに立てるという見方もできる。必ずしも先発起用が絶対ではないが、紙一重のプレイになった時、彼の存在が物を言う瞬間が訪れるのではないだろうか。

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