伊藤洋輝の移籍金”3000万ユーロ”は安すぎる? バイエルンの補強戦略に『A』の高評価「シュツットガルトにとって痛手」

バイエルンへの移籍が決まった伊藤 photo/Getty Images

現代の市場では安価な方だ

まだ今夏の移籍市場が本格的にスタートしたわけではないが、早くも各クラブの補強を採点し始めたのは『ESPN』だ。

例えばレアル・マドリードでは、パルメイラスFWエンドリックとパリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペの獲得が決まっている。エンドリックとの契約は以前に済んでいたが、合流は今夏だ。

同メディアはこの2人の補強について、『A+』と評価している。それだけ良い補強ということであり、ムバッペは説明不要な世界最高級アタッカーだ。エンドリックもこの1年で大きく成長し、ブラジル代表でも主力となりつつある。将来性を考えても、レアルが獲得できたのは大きい。

日本のサッカーファンとして気になるのは、シュツットガルトからバイエルンへの移籍が決まったばかりのDF伊藤洋輝だろう。このバイエルンの補強について、同メディアは『A』の評価をつけている。最終ラインの複数ポジションを担当できることなどが高評価の理由となっているようだ。

一方、伊藤を3000万ユーロでバイエルンに放出したシュツットガルトの動きについては『B』の評価がついている。それだけ伊藤の流出が痛手と評価されているのだ。

「シュツットガルトにとって、このような重要な選手を失うのは痛手だ。伊藤は左サイドバックとセンターバックの両方を巧みにこなし、今季39失点に抑えた守備陣を支えた。その多才さと柔軟性、レフティーである点がバイエルンの興味を引いたことは間違いない。クラブ史上これよりも高額な移籍金でシュツットガルトを去ったのはバンジャマン・パヴァール(3500万ユーロ)だけだが、それでも現在の市場で3000万ユーロは少し低く感じられるかもしれない」

同メディアはシュツットガルト側からの視点をこのように伝えており、もう少し移籍金を引き出せれば理想的だったとの見解だ。バイエルンにとっては良い補強と評価されているが、伊藤はその期待に応えられるのか。

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