ビールを飲むより大麻を吸ってほしい⁉ EURO2024の開催に伴いドイツ警察が異例の発表「大麻を吸うのは問題ない」

開幕したEURO2024 photo/Getty Images

地元警察も警戒態勢

EURO2024が開幕し欧州を中心にサッカー熱が広がる中で、開催地であるドイツは治安維持のために警戒感を示している。『Mirror』が伝えている。

中でも、イングランドとセルビアのEURO2024グループリーグ開幕戦は、危険度の高い試合に分類されているという。試合当日には最大4万人のイングランドファンが来場すると予想されている一方で、対戦相手のセルビア側は、500人のフーリガンが5000人以上のファンとともに来場する可能性があると見られている。警察と大会警備の責任者は、この試合が潜在的なトラブルの火種になると考えているようだ。

そのためドイツ警察は対応策を用意しており、特定の試合ではアルコール度数の低いビールを提供し、サポーターを楽しませるためのファンゾーンもしっかりと取り締まる予定だと主張している。ドイツ警察のスポークスマンであるステファン・クニップ氏は今年の4月1日からドイツで大麻が合法化されたことから「ファンが路上で大麻を吸うのは問題ない」と語っている。

「アルコールを飲んでいるグループと、大麻を吸っているグループがいたら、もちろんアルコールを飲んでいるグループに注意を向ける。アルコールを飲むと人は攻撃的になり、大麻を吸うと落ち着く」

「我々は暴力を防ぎ、人々の安全を守りたい。飲酒して暴力を振るう可能性のあるファンに焦点を当てる」

ドイツでは現在、多くの公共のエリアで大麻を吸うことができるが、 酒類に関しては今大会期間中において、スタジアム内や、ファンゾーン、バー、街の一部のエリアで特定の試合の直前と直後では提供が禁止される可能性があるという。

イングランドサッカー協会(FA)のCEOであるマーク・ブリンガム氏は「この大会で良い結果を残すためにファンができることは、自分たちの国に敬意を払うことだ」と節度ある行動を呼びかけた。加えて、FAは選手に対するソーシャルメディア上の誹謗中傷に警察が対処するための資金を拠出することを約束している。

日本でも多くのサッカーファンが注目するEURO2024だが、選手と関係者、そして一般人の安全が配慮された大会となることが期待される。

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